結成16年以上のコンビによるお笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」(仮)の開催が決まり、来2023年5月に行われる決勝トーナメントがフジテレビ系で放送される。12月22日、同局が発表した。
結成15年以内が参加条件の「M-1グランプリ」をはじめ、お笑い賞レースは結成年数が短いことが参加条件とされることも多い。「THE SECOND」の開催には「実力や才能はあっても、賞レースに出られないため、ブレイクのきっかけが見出せない...そんな漫才師たちに『セカンドチャンス』をつかんでほしい」という願いが込められているという。
「キラキラした漫才を、ぜひもう一度...」
東野幸治さんが司会を務める決勝トーナメントでは、8組のファイナリストが集い、渾身の漫才を競い合う。最後まで勝ち残ったコンビが優勝となる。
出場者がネタを披露する時間は「6分以内」と、準々決勝~決勝は4分以内の「M-1グランプリ」、5分以内の「キングオブコント」などより長尺のネタが認められる。即席ユニット、アマチュアは出場不可で、これまで全国ネットの漫才賞レース番組で優勝していないことが参加条件だ。
「THE SECOND」開催について、東野さんは
「まず率直に思ったのは、『イヤな大会が始まったな』と思う芸人がたくさんいるやろうなと(笑)。これまでずっと『M-1』優勝を目標に頑張ってきて、でも残念ながら優勝できずに15年が過ぎてしまった、という漫才師は世の中にたくさんいるわけですけど、ほとんどのみなさんが、自分なりに気持ちに整理をつけて、『M-1』を卒業されてると思うんですね。『これからはゆっくり自分たちのペースで漫才ができるな』とか、きっとそんなふうに考えてたと思うんですよ」
と正直な思いを明かしつつ、
「過去に『M-1』で思うような結果を残せなかった人とか、『こんなはずじゃなかった』と思って今もくすぶってるような人がいたら、この大会を『利用』してもらいたいんです。若いころに一生懸命やっていたような、キラキラした漫才を、ぜひもう一度見せていただけたら、うれしいですね」
と芸人たちに呼びかけた。
今回の発表に、結成16年以上になるコンビ芸人たちがツイッターで反応している。
2022年が「M-1ラストイヤー」で、敗者復活戦で敗退した「かもめんたる」の槙尾ユウスケさんは、
「なんだって!?結成16年以上のコンビが漫才で競う新たな賞レース!?」
とコメント。2004年結成の「囲碁将棋」文田大介さんは「絶対出ます」と宣言している。
(TT)