羽鳥パネルのコーナーのテーマは「冷凍グルメ」。司会の羽鳥慎一は「今年の世相を表す『食』を表彰する『今年の一皿』に冷凍グルメが選ばれました。新型コロナで飲食店が冷凍食品を販売するという動きが広がっています。三ツ星シェフのフルコースやお寿司まで、家庭で冷凍したものを味わえるようになりました」と伝える。22日(2022年12月)のモーニングショー。
松屋銀座では「GINZA FROZEN GOURMET」という冷凍グルメ専門コーナーを新設、東京・赤羽にある居酒屋「串焼きと地酒 ひらく」では店で焼いた串焼きを小型急速冷凍機で冷凍し販売。店主は「すごく助かっています」と話す。
デパ地下に専門コーナーも
スタジオゲストの「冷凍王子」こと冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏は「やはりコロナ禍というのが大きいですね。自宅にいながら名店のグルメが味わえるということで支持が広がった。飲食店にとっても新たな収益源となった」と言う。西川氏は続けて「巣ごもり中、お店のおいしい料理が自宅で楽しめるということで消費者ニーズがすごく高まった。また小型の急速冷凍機が出て導入しやすくなり、店側も積極的にすすめていた」と話す。
森山みなみアナは「冷凍グルメはよく利用します。ひとり暮らしなので、食材を買いこむと腐らせてしまうことがあるが、冷凍ならそれがないですから」と話す。
冷凍グルメを買える場所も増えた。デパ地下では松屋銀座が専門コーナーを8月に設置。銀座の名店グルメとコラボした商品の売り上げは好調で、目標の1.5倍になっている。その人気ベスト3は、1位はロールキャベツトマトソース(1579円)、2位は松阪牛シルクハンバーグステーキ(1382円)、3位はカニクロケット(3132円)。
これらを紹介した羽鳥は「コロッケじゃなくクロケットです。実際にご用意しました」と言いながら封を切り「これなら私でも作れそうですね」。
冷凍グルメ専門店もある。フランスで人気の冷食専門店「ピカール」が全国に12店舗出店している。森山アナはこの店の愛用者で「クロワッサンを買っています。8個799円で、解凍するとまるで焼き立てのクロワッサンになる。ハマっている」と話す。
さらには冷凍グルメを販売する自販機「ど冷えもん(どひえもん)」は2021年から設置が広がり、累計出荷台数は5000台超。販売代理店は「飲食店が売り上げ確保目的で設置するだけでなく、最近はコインランドリーなどの業態からの問い合わせも増えている」という。
松屋銀座で販売されている銀座みかわやの「舌平目のムニエル」(4104円)を実際にスタジオで解凍してみる。羽鳥が「店では5200円で提供しているそうです」と言いながら、レンジに入れて、5分間にセット。温めている間に、三ツ星グルメシェフのフルコース(2人分1万9224円)と南麻布・鮨心の冷凍セット11貫(9800円)を紹介。フルコースは販売開始の一昨年の売り上げが30万円だったものが、現在は900万円に増えているという。
レンジの音が「チン」として舌平目の出来上がり。羽鳥がレンジの蓋を開けると、社会活動家の石山アンジュは「いい匂いがしますよ」、弁護士の徐東輝は「開けた瞬間でした」。この2人が実食。石山は「早めのクリスマス気分。ふわっふわです」。徐は「言われなければ冷凍食品とはわからない」と驚く。それを見ていた森山アナは「レストランで見る光景ですね」とコメントした。食べ終わった石山は「オーブンで焼いたみたいにふわふわ。不思議です」。徐は「フライモノをレンジでチンすると油が外に出てしまうのに、これはサクサクでビックリ」。
感想を聞いた森山アナは「2人の話を聞いてお腹も空いているし、うらやましくてたまらない」とコメントした。
(バルバス)