「記録的な大雪となった新潟県で、雪に埋まった車の中で死亡している女性が発見されました。警察は一酸化炭素中毒と見て調べています。また、おととい(2022年12月19日)国道などで発生した車の立ち往生ですが、今も一部で続いています」と司会の羽鳥慎一が切り出した。21日の「モーニングショー」は、新潟大学災害・復興科学研究所の河島克久教授の解説のもと、雪の中で車内にとどまらざるを得ない場合の注意点を呼びかけた。
死亡したのは柏崎市山澗に住む27歳の女性。停電のため、自宅前に停めた車内で暖をとっていたようだ。車のマフラーは雪で埋まっており、エンジンの排ガスに含まれる一酸化炭素が車内に充満して中毒になったと見られている。
羽鳥慎一「寒くて起きたらちょっと付けてまた...」
羽鳥「怖いのが、この一酸化炭素というのが、無色、無臭、無刺激ということ。気が付かないうちに中毒になっている可能性が非常に高いということです。症状としては、最初は軽い頭痛や疲労感。これが次第にめまい、吐き気などに発展して、意識障害、そして死に至る場合もあります。立ち往生してしまった場合には、マフラー周辺の雪を定期的に除雪することが最も重要だということです」
番組はJAFのHPでの呼びかけもおさらい。それによると、運転席の窓が5センチも開いている状態でも2時間で一酸化炭素の濃度が失神するレベルにまで達するという。ガソリン車の場合は短時間で車内環境が悪化するので、適切な換気、そしてエンジンの定期的な停止が必要ということだ。
河島教授「できるならば、防寒着などを準備してエンジンをあまりかけないということが重要です。寝ている間に一酸化炭素が充満することがありますので、特に眠る場合はエンジンを止めた方がいい」
羽鳥「寒くて起きたらちょっと付けてまた消す...ということの繰り返しですね」
浜田敬子(ジャーナリスト)「少しでも雪深いところに行くときには、マフラー付近の雪かきをするためにスコップを準備しておくということ。それから毛布や食料なども。遠出する時だけじゃなくて、日ごろからの備えが必要ですね」
安部敏樹(社会起業家・リディラバ代表)は「マフラーが埋もれちゃうまでにはどれくらいの時間なのか、僕には想像がつかない」とコメント。河島教授によると、今回のような大雪の場合、マフラーの高さが30センチほどなら、3時間ほどで覆われてしまうという。
安部「3時間なんて余裕で寝ちゃいますよね。寝るのがそもそも危険ですね」
(ピノコ)