師走のこの時期、職場の忘年会に行きたくない人が増えているという。どうやって断ろうか、悩む人も多い中、きょう19日(2022年12月)の「スッキリ」は、AIが断りのメールの文章を考えてくれるサービスを取り上げた。
「忘年会の季節ですが、加藤さんは面倒くさいなと思ったことはありませんか」と岩田絵里奈アナが司会の加藤浩次に問いかけた。加藤は「ありますよ」と即答。しかし、そんな時でも加藤は「行く」と苦々しく答えた。「えー、意外? 断らないで?」と岩田アナ。加藤は「うーんと思うんだけど、行ってお酒が入ると楽しくなるから、そこを思うと行きますよ」。
「なんだよーって、聞かれるよ」
今年の傾向はどうか。「面倒くさいと思っている人は、こんなにいるんです」と岩田アナが示したデータは、参加したくない人46%、あまり参加したくない人35%。合わせて81%の人が忘年会に後ろ向きだった。IT企業が、20代~60代の男女700人に聞いたという。
行きたくない理由は、「勤務時間外に仕事の人と飲みたくない」(20代金融関係女性)、「お酒を注ぐのも会話をつなげるのもめんどくさい」(40代会社員女性)、「気を遣うのがいや」(20代保育士女性)などなど。
しかし、人間関係を考えるとなかなか断れない人も多いということで、「忘年会お断りAI」なるものが開発されたという。断る理由をフォーマットに簡潔に入力すると、AIが「誰にも気まずい思いをさせない人間関係を大切にした文章」を作成してくれるのだそうだ。文章スタイルは「丁寧」「カジュアル」「大胆」の三通りあるという。
試しに岩田アナが実際に街の声であがった「お酒を注ぐことも会話をつなげるのも面倒くさい」と、「カジュアル」スタイルを選択して入力すると、数秒で出てきた。
「ぜひ参加したかったのですが、残念ながらその時に私のビジネスにとって非常に重要な別のことをしなければなりません。チーム全員が私に期待していることは理解していますが、残念ながらいけません」
加藤「なんだよーって、聞かれるよ。非常に重要な別のことってなんだよ」
「丁寧」なスタイルに変えると、「私は大勢でいることに強い不安を感じ、初対面の人と接することが苦手です。(略)お酒を注ぐのも会話をするのもおっくうになり、ましてやその夜を楽しむことはできません(略)私の立場をご理解いただき、ご遠慮させていただければと思います」と、とても長い文章が出てきて、スタジオには笑いも。
加藤「怖くて、あー分かったと。『了解』としか(返事を)送れないよ」
開発者によると、「断る口実のアイデア程度に使ってもらえたら」と言っているそうだ。
加藤「AIがここまで来た、ということです」
(コムギ)