「しゃべくり007」(日本テレビ系)。この日(12月12日、2022年)は「お笑い界一大勢力!一発屋会の逆襲SP」と題し、レイザーラモンHG、髭男爵、レギュラー、ジョイマン、ムーディー勝山、キンタロー。が登場した。
「『スターに会えた』みたいな感じが」
紹介とともに颯爽と現れた一発屋芸人たちが揃ってひな壇に座ると、その顔ぶれを見て、「でもなんか、『スターに会えた』みたいな感じがする。俺は本当に嬉しいよ」とMCのくりぃむしちゅ~上田晋也もやや興奮気味。
この『一発屋会』、現在、会員数総勢36名の一発屋芸人たちからなる集まりだそうで、この日出演したメンツのほかにも、波田陽区、ですよ。、パペットマペット、小島よしお、コウメ太夫、デッカチャン、などがおり、『一発屋会』の名前に恥じない豪華さ。入会の資格は、山田ルイ53世(髭男爵)いわく、「基本的には、自分で『僕は一発屋』だと思えた瞬間、『一発屋会』への扉が開くっていうかたち」と。が、芸人は自分のことを『一発屋』と認めることに抵抗があるものらしく、現実を受け入れられない時期があり、その期間を彼らは「逃亡期間」と呼ぶそうだ。
確かに、一度『売れた』芸人からしてみれば、たとえ下火になっても、「これは一時期のもの。また、すぐに人気が戻るはず」と思いたいに違いない。そもそも、「売れたい」と思って芸人になったのであって、初めから『一発屋』を目指して芸人になるはずがない。みんな願い通りに「売れた」が、結果的に『一発屋』になっただけのこと。
だからこそ、『一発屋会』の芸人達は、未入会の一発屋芸人に対して、入会を勧めるようなことはしないそうだ。
そんな『一発屋会』。入会することによって得られるメリットはなにかというと、これまた山田ルイ53世いわく、「『一発屋会』っていうのは、心のセーフティーネットっていうか、最後に縋りつく、頼りになるのが『一発屋会』ということなんで」とのこと。「ゆくゆくはNPO法人にしていこうっていう話が(ある)」と答えて笑わせていた。
が、よくよく考えてみれば、たとえ一発屋芸人と言われようが、一時でも「一世を風靡した」のは素晴らしい功績だ。今回の顔ぶれを見てもわかるように、一同に介した姿は懐かしくかつ豪華。『一発屋会』の入会資格があるだけでも凄いことなのだから。
たいして面白くも無い若手の漫才やコントを見せられるくらいなら、『一発屋会』のネタを見たい、と思う人も多いはず。一発屋ばんざい!
(子守熊)