「本気になれるかというのが人生の分かれ目だと」
三國シェフは「もともとはジラルデさんみたいに自分の料理を提供する店をやりたくてオープンさせたんです。37年たって、その夢を今やらないと後悔すると考えた」と話す。
これを聞いた玉川は「三國さんのキャリアの原点は鍋磨きだと思う。僕もある事情があって今、原点に返っているんです」と答えていた。
スタジオで玉川は「この本を読んで僕は『本気である』ということ、『原点に返る』ということについて考えました。今、若い人たちは『タイパ、コスパ』といって効率だけで進んでいるが、それで仕事上の成功があるのかと疑問に思っていた。その答えの1つがこの本の中にありました」と言う。
バイオリニストの廣津留すみれは「私も効率大好きですが、音楽の先生は『誰が見ているかわからないから、お客さんが5人しかいなくても常に全力でやれ』と教わった。なので鍋磨きの話には勇気をもらった。私も原点に返って、また突き詰め直したいと思った」とコメント。
玉川は「鍋を磨くのも本気だったんですね。本気になれるかというのが人生の分かれ目だと思う」と訴える。
スポーツコメンテーターの長嶋一茂は「三國さんが出会った天才シェフたちは、三國さんの鍋磨きを見て雇ったわけです。三國さんもすごいけど、僕は鍋磨きする三國さんを見てくれた人もすごいと思いました。原点に戻ると簡単に言うが、37年間のキャリアもある、プライドもある。そういうものを壊して原点に戻るのには英断がないとできない。8席で魂込めるのだろうと思う」とコメントした。
(バルバス)