オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「打ち合わせナシ」のフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。12月14日(2022年)放送では、オードリー若林正恭さんが憧れる相席スタート山添寛さん、岡野陽一さん、ザ・マミィ酒井貴士さんの3人がゲストとして登場しました。世間では「クズ芸人」と呼ばれている3人に、好感度が高い若林さんがなぜ憧れを抱いているのか。その理由が分かった回でした。
冒頭から「いい目をしている!」と3人の真っ直ぐな目を絶賛した若林さん。最近は、戦略を練って先々のことを考えている芸人が多い中で、3人は「今を生きる目をしている」と評します。
「みんな自由だよね」
山添さんに対する憧れからパチンコを始め、今ではすっかりパチンコにハマっている若林さんですが、ファンの人から「ショックです。ファン辞めます」「奥さんの気持ち考えたことあるんですか?」といったメールが届いて困惑しているのだそう。これに対し「オードリーは真っ当な人間として期待されすぎです。僕らを見てください、パチンコしても、誰かからメールくると思いますか?」と山添さん。若林さんが「視聴者によく思われたいとかは(ないの)?」と聞くと「ないです、ないです」と声を揃える彼らの他人の目を気にしない生き方に、若林さんはますます興味を持った様子です。
3人によると、パチンコの魅力は「脳汁(アドレナリン)」が出ること。「パチンコから人生のすべてを学んだ」という岡野さんは、「パチンコを始めた頃は、勝った時が一番楽しいと思っていた。でも、ずっとやっていて自分はそうじゃないと気づいて。一番『脳汁』が出る瞬間って激アツリーチになった時、当たるのか当たらないのかって時が楽しくって、結果なんてどうでもいい。負けても『脳汁』を出させてもらっているからいいんです」と自論を展開します。
「でも、お笑いでも『脳汁』出るでしょ? なら、お笑い一筋でよくない?」と疑問を呈した若林さんに、「お笑いって、こなしてしまう時ないですか? こなしたら終わりだと思うんですよ。周りはこなしたとしても、俺はこなせないと思うために、パチンコが刺激をくれている」と答えた山添さん。これには若林さんも「分かる!」と大いに共感。パチンコをやるようになってから、お笑いで危険な勝負をするようになったそうで、「ウケる可能性もあるけど滑ったら危険なツッコミと、堅めにウケるやわらかいツッコミの2つが頭に浮かんだ時、危険な方を選ぶようになってしまった。最近はこれでエライ目にあってる」と嬉しそうに話します。
番組の最後には、若林さんに「人生を楽に生きるためのアドバイス」を贈った3 人。なかでも「首は上を見るためについているんじゃない。下を見るためについてるんだ」という岡野さんのアドバイスは若林さんの心に刺さったようで、「上を向いて、というのは何度も聞いたし擦られてるから響かない。下を向いてって初めて聞いた」とコメント。「希望を持つから、絶望って存在する。(僕は)絶望をベースに生きてる。パチンコも絶対に当たらないと思ってるから、当たった時にうれしい」と語る岡野さんや、「褒めてくれたらラッキー、クサされるのが普通」と言う山添さんを、「みんな自由だよね。苦しみがある顔をしていない。強いんだよなあ」と、キラキラした目で見つめる若林さん。
Twitterでは『山添さんと岡野さんがメンタル強すぎる(笑)。人に期待しなきゃイライラしない』って言うことあるけど『人から期待されなければ怒られない』っていう発想は新しい」「とくに山添さんは良い目してるから説得力あるんだよな」といった感想が飛び交っていました。
(Hibunny)