保育士による園児への虐待が相次いで発覚していることについて、13日(2022年12月)の「スッキリ」で、森圭介アナが「今保育の現場で、何が起きてるんでしょうか」と切り出した。
静岡・裾野市の保育園で、16の虐待行為で元保育士の3人が暴行容疑で逮捕された事件をはじめ、富山市でも8月、園児に暴行を加えた疑いで保育士2人が書類送検された。さらに宮城・仙台市の認可外保育所でも、不適切な保育により保育士3人が減給、無期限出勤停止の処分を受けた。
監視カメラを「ドライブレコーダーみたいな感覚で」
福島大学の三家本里実准教授は、待機児童の解消のため保育施設が急増しているが、それにともない保育士が人手不足になっていることで、問題が起きやすくなっていると指摘する。
三家本さん「1人で何十人も見なきゃいけないって時に、一時的にでもここに1回閉じ込めて、別の子供のケアをするとか。人が十分にいたらそういうことは起きなかったはずなのに」
さらに、保育以外のカリキュラム増加も虐待の背景にあるという。
三家本さん「うちは英語やってますとか、リトミックやってますとか。外部講師の方を呼ぶケースも多いので、お昼ご飯を必ず時間通りに終わらせてくれないと、外部講師の方来ちゃうし、みたいなので、『もう食べて!』っていう風に無理やり。そういう不適切な保育っていうのも誘発されていたりする」
スタジオゲストの現役保育士、てぃ先生は「どんな保育士さんでも、余裕がなくなっちゃうとそういうことにつながる可能性はある」として、書類業務の一部をなくすなど、保育士の負担軽減を呼びかけた。
司会の加藤浩次「監視カメラを設置するっていうのを義務付けなきゃいけないのかなぁ、結局」
てぃ先生「カメラの設置も3つ運用方法があって、1つは親御さん達が常に見られるようにする。ただこれは保育士さんたちの重圧、プレッシャー、めちゃめちゃ半端ないです。保護者の方々も、1歳児クラスとかだとうちの子はお友達をよく噛んじゃうってこともあるじゃないですか。全ての保護者の方が見れちゃうと、うちの子が何とかちゃんのこと噛んでるっていうのを全保護者に知られちゃうわけですよね。保育士にとっても保護者にとってもちょっとデメリットがある部分はあると思うので、その運用はちょっと一旦置いといた方がいいと思っていて」
てぃ先生が勧めるのは「ドライブレコーダーみたいな感覚で見られるようにする」。
加藤「カメラは設置してるんだけどみんな見れません。でも何かあった時は公開します、ってことですね。まずそこからがいいかもしれませんね」
(TT)