アニソン帝王の水木一郎さんと道徳の教科書に載った「過去」 谷原章介「あの歌を聞いたら個性しか感じられない」

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   日本を代表するアニメソングの帝王、水木一郎さんが12月6日(2022年)、74歳で亡くなった。12日に所属事務所が公表した。去年4月に肺がんみつかり、今年7月の闘病公表後もステージに立って歌い続けた水木さん。今日12月13日の「めざまし8」は、亡くなる1カ月前に共演した森口博子さんを取材。さらに、道徳の教科書に掲載された水木さんの知られざる過去についても紹介した。

   「歌える場所があれば、つえをついてまでステージで立って歌いたい。生涯現役をめざしてがんばりますので、応援頼むゼーーット!!」と歌い続けることを宣言していた水木さん。先月28日のイベント「ふたりのアニソン#19」では「ゆっくり休養してください」という堀江美都子さんに「ねえさん、スタッフは大変」と応えたが、このときの車椅子に乗りながらの出演が最後のステージとなった。

  • 水木一郎さんを追悼する声が相次いでいる
    水木一郎さんを追悼する声が相次いでいる
  • 水木一郎さんを追悼する声が相次いでいる

「あなたの歌には個性がない」と批判も

   水木さんがアニソンと出会うまでの人生は順風満帆ではなかった。下積み時代の苦労は、小学校3年生の道徳教材にも取り上げられており、そこには「歌手としてデビューしたのは二十歳のときのことです。水木さんは、どんな歌でも上手に歌えました。しかし人気はあまり出ませんでした」と書かれている。「あなたの歌には個性がない」とお客さんに言われ、歌手になることをあきらめかけたエピソードも。

   その時依頼を受けたのがアニメソング。当時、アニメ主題歌はレコードジャケットやテレビに顔が出ないため、人気のない仕事だったという。しかし、全力で打ち込んだところ水木さんの歌声は人気となり、次々と仕事が舞い込んだ。

   「そうか、アニメの主題歌は主人公になりきることが大事なんだ」という水木さん。個性を消してアニメのキャラクターになりきるアニソンは「個性がない」と言われた水木さんにとって天職。そして出会ったのが水木さんの代名詞ともいえる「マジンガーZ」だった。今年はウクライナ侵攻支持のシンボルとなるなど、想定外の形で注目を集めたZマークだが、水木さんは「Zの自粛や見直しを検討しているか?と問われればNOです。僕にとってZは幸せの象徴でもあります。幸せをみんなと分かち合いたいという願いをZポーズに乗せているのです」ときっぱり答えている。

   そんな水木さんの訃報に「アニキがいない世界なんて信じたくないです。アニソンで世界がつながる未来はアニキのおかげです」(中川翔子さん)、「バイタリティーあふれる歌手でした」(小倉智昭さん)、「水木さんから教わったゼェーーートが定番の挨拶となりました」(ももいろクローバーZ)など追悼が相次いだ。

   亡くなる1カ月前に共演した歌手の森口博子さんは「(水木さんと最初に出会った時)リハーサルから私の中でお客さんがみえるくらいの熱量で本当にしびれた。(先月のステージでは)生涯現役宣言をしていた。さすがだなと思った。闘病していて声も出しづらいはずなのに、『パイルダーオン』って。元気なままで『また次のステージでね』って約束したので、突然ですね。まだ信じられない」と語る。

   MCの谷原章介「マジンガーZもバビル2世も、あの歌声があるのが当たり前でしたよね」

   武井壮(タレント)「本当にサービス精神旺盛ですぐにZをやってくれた」

   立岩陽一郎(ジャーナリスト)「僕もマジンガーZで育った世代。あのころアニソンという言葉もなかったので苦労された」

   金子恵美(元衆院議員)「個性がないということを発想の転換でアニソンの帝王になったというのは学ぶことも多い。生涯現役発言は勇気をいただいた同世代の方も多い」

   谷原章介「あの歌を聞いたら個性しか感じられない」

(みっちゃん)

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