日本サッカーの新時代を見せてくれた「FIFAワールドカップ カタール2022」

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   4年に1度のサッカーの祭典「FIFAワールドカップ2022」が、カタールで11月21日(日本時間、以下同)に始まりました。グループリーグを経て、決勝トーナメントには、16カ国が進出しました。

   わが日本は、グループEで強豪スペイン・ドイツと同じ組で、もう1カ国はコスタリカでした。

   結果は、皆様ご存じの通り、日本が1位、スペインが2位でグループリーグを通過して、決勝トーナメントに進出しました。ドイツは3位、コスタリカは4位でした。

   今年のワールドカップは、日本ではNHK(BSも含む)・テレビ朝日・フジテレビのテレビ局とABEMA(インターネット)が中継しています。映像の種類は、国際映像と日本コーソシアム(日本のテレビ局の連合チームのカメラ)と、ユニ(各テレビ局とABEMAの単独カメラ)の3つです。

   国際映像は、的確な映像を捉えてました。通常のカメラと、空中カメラ(無人)、ドローン(高い空中からの無人映像)等を駆使して、迫力ある映像を届けています。カタールのスタジアムもすごい高さで、迫力満点でした。

   まず驚いたのは11月23日の日本―ドイツ戦です。過去ワールドカップで4度優勝経験があり、FIFA世界ランキング11位のドイツに対して、ベスト16が最高位で、FIFA世界ランキング24位の日本が最高の試合展開で、2対1の逆転勝ちをしました。日本のサッカーの水準が、間違いなくアップしていますし、数多くの選手が海外チームに参加しています。

   森保一監督(日本、54歳)の采配も光り、後半に起用した選手達の凄いスピード感も目立ちました。

   11月27日のコスタリカ戦では、惜しくも0対1で敗れました。

  • 日本サッカーに注目が集まった(写真はイメージ)
    日本サッカーに注目が集まった(写真はイメージ)
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ベスト8の壁は高かったが、世界で通用するチームに成長

   決勝トーナメント進出を賭けた、12月2日のスペイン(ワールドカップ優勝1回、FIFA世界ランキング7位)戦でも、日本チームは善戦し2対1で勝ち、史上初の2大会連続で決勝トーナメント進出を決めました。スペインに勝ったのも史上初で歴史的勝利を収めたのです。ここでも、日本の若い力が発揮され、森保監督は「世界でも通用する」と明言しました。

   12月6日の決勝トーナメント(ベスト16)の相手はクロアチアで、前回(2018年)のワールドカップ準優勝国でFIFA世界ランキング12位です。

   結果は1対1で延長戦でも勝負がつかず、PK戦に持ち込まれ、1対3で惜しくも日本が敗れました。 日本悲願のベスト8への進出は、今回も達成されませんでしたが、対戦後の森保監督の言葉が印象的でした。

「ベスト16の壁は破れなかったが、ドイツ・スペインに勝って、世界に勝っていけるという新時代を見せてくれた」
渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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