「鎌倉殿の13人」尼将軍と実衣の姉妹抱擁に感動 「呪文」泣き笑いも切ない

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   NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」12月4日(2022年)放送回。新たな鎌倉殿を迎えようと朝廷に伺いを立てる北条義時(小栗旬)。実衣(宮澤エマ)が野心を燃やし、またまた二枚舌の三浦義村(山本耕史)が暗躍する中、京では鎌倉への不信感が高まるばかり。(ネタバレあり)

  • NHKサイトの「鎌倉殿の13人」番組ページより
    NHKサイトの「鎌倉殿の13人」番組ページより
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朝廷と鎌倉との攻防のなか...

   後鳥羽上皇(尾上松也)が藤原兼子(シルビア・グラブ)、慈円(山寺宏一)と共に今後を見据え、鎌倉への圧力を強めていこうとする。朝廷と鎌倉との攻防戦が続く。

   政子も言っていたが、自身の息子を鎌倉殿にしたいと思う親心、実衣の野心が燃え盛るのは仕方がないと思う。ところがあっけなく失敗。これは謀反であるとし、実衣の首をはねてしまえとは、義時はもはや鎌倉山の魔物に憑かれているとしか言いようがない。

   そして朝廷との生臭い冷戦のなか、義時には一任できないと自ら「尼将軍」となった政子。その流れで実の妹、実衣を放免に。姉妹2人が獄のなかで抱き合うシーンが感動的。本当に「みんないなくなってしまった」。源氏の妻であり母である2人、そして実の姉妹である2人だけになってしまったのだ。

   大粒の涙を浮かべながら、政子が何やらつぶやいた時に、大姫の呪文がよぎる。「ボンタラクーソワカー」。そして長澤まさみのナレーションで訂正されて泣き笑い。視聴者の多くが涙した場面だったのでは。「大姫が残してくれた幸せの呪文が胸に刺さって涙が止まりません」「政子と実衣ちゃん姉妹の仲直りが何よりうれしかったです」「毎回苦しくなる、良くなることはないんだろうな」「しかし、小池栄子の演技がすごい」「自分も姉妹だからなんか感情移入してしまう」などこの場面はネットでも沸いたようだ。

   伊豆で静かに暮らしていたらどれほど幸せだったかと思うのと感傷で泣けてきた。運命というのは改めて怖い。頼朝の後、鎌倉殿の座に座った者は、不幸な運命をたどる。源頼朝の怨念、源氏の血の悲哀である。尼将軍が涙ながらに、実衣と仲良く暮らしましょうと言っていたが、本当にそう願いたい。苦...そうもいかないのだな。

(Y・U)

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