「静岡県裾野市の保育園で保育士が園児に虐待を繰り返していた事件で、当時働いていた保育士3人がきのう(2022年12月4日)、逮捕されました。保護者からは、保育園が虐待をしていた保育士を守っていると怒りの声が上がっています」と司会の羽鳥慎一が切り出した。
5日の「モーニングショー」はまず、11月29日に開かれた保護者説明会の様子を音声で紹介。
スピード逮捕の背景を説明
園長が「園児に対する不適切保育の経緯を説明したくお集まりいただきました」と始め、「午睡(昼寝)中の園児に対し『ご臨終です』と言った。園児の足をつかみ、宙づりにした。倉庫や排せつ室に園児を入れた」などと説明すると、保護者からは「そもそも不適切な保育って保育じゃなくて虐待でしょ。そもそもが違うでしょ。監禁、暴行、虐待でしょ」「とにかく連れて来いよ、ここに3人」「最初、隠ぺいしようとしていたんですよね」と怒りの声が上がっていた。
警察は11月29日に事件を認知し捜査を開始。わずか5日間で3人の逮捕に至った。スピード逮捕の理由とは?
元埼玉県警刑事の佐々木成三氏は「連絡の取れない保育士がいて、証拠隠滅や逃走の恐れもあったため、早急な逮捕が必要だった」と指摘。また園長については「証拠隠滅罪の可能性がある」と話している。
石原良純(気象予報士、タレント)は、園長が保育士らに書かせたという「隠ぺい疑惑」の誓約書について疑問を口にした。
石原「業務に関する誓約書を書かせるってそんなに珍しいことじゃないですよね?」
山口真由(信州大学特任教授)「入社時とか退社時に書かせるのは珍しくないですけど、事態が発覚した後の10月に全員に書かせるのは、やや不自然な感じがしますね」
石原「市が園長を刑事告発するっていうけれど、告発して罪に問えるんですかね、誓約書だけで」
山口「これだけで証拠隠滅の証拠になる気はしません。市の方としても、強い対応をしているという姿勢を見せたいのかなっていう印象もありますよね」
羽鳥「『今回の件に対して口外しないように』っていう文言がないので多分これだけでは難しいわけですよね。ただやっぱり時期を考えると、どうなんだろうってところですよね」
(ピノコ)