日本人の多くが朝起きて、「エエッ、勝ったの!?」と目を白黒させたことだろう。きょう2日(2022年12月)早朝に行われたサッカーW杯のグループリーグ第3戦で、日本は優勝候補のスペインに2-1で逆転勝ちして決勝リーグ進出を決めた。「モーニングショー」も興奮状態のまま番組スタートした。
「だとしたら、ゾクゾクするよね」
司会の羽鳥慎一「勝ちましたねえ」
アシスタントの森山みなみアナ「やってくれました。まだ、私は興奮が収まっていないんです」
羽鳥「日本中がそうですよ」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「すごいね。申し訳ないけど、勝つと思ってなかった部分もあって、引き分けて、ドイツとコスタリカの勝負を見てから(喜ぼう)と思っていたんです」
その長嶋は、ドイツに続いて強豪チームに逆転勝ちというのは、奇跡ではなく、実は作戦通りなんじゃないかと深読みした。「前半に1点取られちゃって、ボールの支配率もスペインが70%以上とずっと押されている感じだったんだけど、森保監督の顔に余裕があったんです。すると、後半になったら、メンバーチェンジもあるんだけど、全然違うチームがやってるような戦い方になったんですね。もしかしたら、1失点までは作戦内だったのかなあと思いました。ドイツのときも粘って粘って1失点で守り抜いて、ドイツが焦った時の少ないチャンスを日本はものにしましたからね。はじめから逆転の可能性があると思ってやっているんだとしたら、ゾクゾクするよね」
これにゲスト解説の福田正博さん(サッカー元日本代表)は「その通り」と話した。「まず守備から入って、後半に勝負にいくという固め方で、グループリーグの3試合ともしています。前半を失点0でおさえようと思ってないんです。ドイツ戦のときもそうでしたが、1点取られた後の吉田選手や谷口選手の表情を見ると、『全然、想定内ですよ』『そりゃ、スペインは強いですよね。1点ぐらいどうぞ』『慌ててませんよ』という感じでした」「きょうも、前半はあんまりやりませんよと、ある意味死んだふりみたいな感じで、後半は急にギアを入れてくる。(この変化に)あれだけ経験のあるスペインもパニックになったんです」
まさに、強豪チームの心理も読んだ森保采配の巧妙である。
(カズキ)