岸田内閣はあす12月1日(2022年)から来年3月31日までの節電を呼びかけているが、各電力会社は電気料金の大幅アップを予定していて、政府に言われるまでもなく、電気をこれまでのように使える暮らしではなくなる。11月30日の「モーニングショー」は、「とりあえず、目の前のこととして、家庭でできる節電、節ガスをどうしたらいいのか、見ていきたいと思います」と、司会の羽鳥慎一がパネルで解説した。
エアコン、冷蔵庫...
来年4月からの電気料金の値上げは、3~4割とびっくりするくらい大幅だ。来年1月から政府の電気料金支援があるが、ほとんど焼け石に水である。たとえば、東北電力の一般的な家庭のモデルケースでは、現在は月8565円で、これが1820円の支援で6745円に減るが、4月以降は2717円の値上げで、電気料金支払いは9462円といまより約900円負担が増える。年間1万円以上だ。
では、どんな自衛策があるのか。節約アドバイザーの和田由貴さんに教えてもらう。まずエアコンなどの暖房器具。「30分以内であればつけっ放しOK」という。「いったん部屋が冷めてしまうと、元に戻すのにすごくコストがかかるんです」
羽鳥「室温の目安は20度。設定温度を21度から20度にすると、年間約1650円の節約になります。でも、20度って寒くないですか」
和田さん「20度だと、長Tシャツ1枚だとちょっと寒いかなという感じですが、カーディガンを羽織れば大丈夫という温度です」
湿度を10%上げると体感温度は1度アップするといわれていて、理想の湿度は40~60%。加湿器や濡れたタオル干しで、室温は低めでも温かく感じることができる。
冷蔵庫は「強」から「中」に下げれば年間約1910円の節約。掃除機は「強」でも「弱」でもゴミ除去率は同じなので、おすすめは「自動モード」だそうだ。暖房付き便座は「中」から「弱」にすれば年間で約820円、さらにふたを閉めれば約1080円の節電効果がある。
テレビのコンセントを抜いてもほとんど効果なし。「番組表とかを自動的に取得する機能があったりするので、プラグを抜いてしまうと、次に起動させるのに時間がかかったりで、かえってデメリットが大きいです。主電源はつけたままで、リモコンで消すぐらいで大丈夫です」(和田さん)
でも、政府の電気料金支援も実はわれわれの税金だものなあ。ということは、実際の負担増は数字以上に大きいということだ。
(カズキ)