工芸美術と現代アートのコラボ「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」を終えて

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   私は「APJ(アートパワーズジャパン)」というARTを専門に扱う社団法人の理事を務めています。

   この11月2日から7日まで、「APJ」が主催して、松屋銀座で「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」という展覧会を開催しました。

   同展は、工芸という日本の伝統と、現代アートの融合を意図したものです。

  • アートパワーズジャパン公式サイトの「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」(期間終了)特設ページより
    アートパワーズジャパン公式サイトの「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」(期間終了)特設ページより
  • アートパワーズジャパン公式サイトの「ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022」(期間終了)特設ページより

NFTとメタバースで工芸の新たな視点を追求

   会場には、京都を中心とした工芸作品と、茶の湯、現代アートがコラボした様々な作品が展示されました。そのほか、NFTとメタバース(仮想空間)による、工芸の新たな視点を追求するコーナーが注目を集めていました。

   NFTというのは、以前このコラムでも取り上げましたが、一言でいうと「偽造不可能な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことです。もう少し付け加えると、「デジタル映像で、静止画・3D映像を中心とした動画・音」を指します。

   メタバースというのは、インターネット上に構成された「3次元仮想空間」です。メタバースの展覧会場で、アバター(仮想空間で動けるユーザーの分身となるキャラクター)が、今回展示されているいろいろな作品を見て回るという内容です。

   その影響で、IT系企業の社長が人間国宝の作品を購入されたほか、コンサルティング会社の社長が彫金の卓越した技巧の、有名な先生の作品を購入しました。購入金額は300万円以上です。付け加えれば、この金額でも、海外と比較しますと、かなりリーズナブルなお買い物になっていると思います。

   工芸美術と現代アートのコラボがとても面白く、意義深い展覧会となりました。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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