菊間千乃「高齢者の足をどうするかも考えるべき問題」
今年5月、一定の違反歴のある75歳以上のドライバーに対し運転技能検査が導入され、不合格だと免許更新ができなくなっている。今年9月末時点で全国の受検者は3万2200人で、合格率は88.9%。不合格でも更新期間中であれば何度でも受検可能だ。
伊藤教授「能力が落ちれば落ちるほど自覚するのが難しくなる。能力があるうちに判断することが必要で、60歳から定期的に運転技能検査を実施し、能力の低下を自覚してもらうとともに3回落ちたら免許を再取得しないと運転できないようにする必要がある。一方、車がないと生活できない高齢者は全国にいるので早急な対策が必要」
菊間千乃「頭がしっかりしていること、日常生活が送れることと判断能力や瞬発力の衰えは別だと思う。車は一瞬の判断ミスで人を殺してしまう機械。一方、日本全体として高齢者の足をどうするかも考えるべき問題」
小川仁志(哲学者・山口大学教授)「山口市で高齢者をサポートするため、セキュリティ会社とタクシー会社が参加してタブレットで家事代行や運転代行を呼び出せる実証実験をやった。テクノロジーで解決していくこともありだと思う」
司会の羽鳥慎一「免許のシステム、社会のシステム、両方必要なのかなと思います」
(みっちゃん)