サッカーワールド杯カタール大会が始まり、きのうはサッカーの母国で優勝候補のイングランドが登場、試合前に選手たちが人種差別抗議のパフォーマンスをおこなった。相手が女性スカーフのかぶり方から逮捕された女性の死亡事件に抗議デモが起きているイランでもあり、中東初のワールドカップに厳しい問題提起となった。22日(2022年11月)の「めざまし8」が伝えた。
「必要で大事なメッセージを...」
イングランドチームは初戦の対イラン戦の試合開始前、グラウンドに白と青のユニホーム姿の選手たちが片ヒザをついた。これは人種差別に対する抗議の意思を示す行動だ。
永島優美アナウンサーがイラン出身のコメンテーター、サヘル・ローズ(タレント)に「どのようにご覧になってます?」とたずねた。
サヘル・ローズ「こうやって選手が声を上げてくれることがすごく意味ある。まさに平和のための祭典です」「わたしの国で抗議デモする人々にとっては『自分たちのためにしてくれる意味合いを持つ』と感じているはずです。必要で大事なメッセージを発信してくれていると思います」
試合はイングランドが6-2で圧勝した。
立岩陽一郎(元NHK記者)「アジア最強というイランの選手に国内の混乱が影響しているとするとかわいそうだ」
今回のワールド杯カタール大会は、外国人労働者の過酷な待遇や環境破壊、エネルギーの過剰消費といった問題がいっぱいあると指摘され、ヨーロッパではフランスが主要都市でパブリックビューイングを中止し、ドイツやベルギーでバーやカフェが店内観戦をとりやめる事態も起きている。
司会の谷原章介はカタールに向かう途中で、きのうの出発ビデオのほかは出演しなかった。
(あっちゃん)