カタールで開幕したサッカーW杯で日本は明日23日(2022年11月)、初戦のドイツ戦を迎える。この戦いでキーマンとなりそうなのが、ドイツリーグで活躍中の鎌田大地選手(26)だ。22日の「スッキリ」で、元日本代表の前園真聖さんが解説した。
鎌田選手は、ドイツのフランクフルト所属。180センチ72キロ。今季公式戦22試合で、12得点4アシスト。スポーツ紙は、「鎌田が日本代表のキーマン」と報じている。
加藤浩次「ドイツのゴールキーパーに...」
―初めてのW杯だが? 「いつも通り。ふつう」
―W杯独特の雰囲気感じてる? 「とくに、ないんですけど」
―ドイツ戦ですが。 「いいか悪いかでいったら、よくはないかと思うんですけれど」
愛媛県伊予市出身。3歳でサッカーを始めた。「大地」の名は、1988年のソウル五輪水泳で金メダルをとった鈴木大地さんにあやかった。京都市の東山高校サッカー部を経て、Jリーグ・サガン鳥栖でプレー。2017年からドイツのプロサッカーリーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属、今季はチームトップの7得点を記録している。
―ドイツの選手は? 「全員知ってるんで。みんなやったことのある選手っていう感じ」
―メンタルの強さは? 「そんなに強いと思ったことないんですけど、どうなんですかね」
―日本代表のメンバーは? 「長友選手にすごい絡まれてます。ごはんのテーブルで僕が逃げたてたら、『鎌田逃げんなよ』『来いよ』って」
―W杯は? 「ベスト8以上を目指して、日本の新しい歴史の一部になれたらいいな」
今月1日のドイツ・チャンピォンズリーグでは、相手サポーターから、レーザーポインターで妨害行為を受けたが、笑みを浮かべた直後にPKを蹴り込み、日本人選手初となる3試合連続ゴールを決めた。
MCの加藤浩次「ドイツのゴールキーパーに、誰を注目するか、と聞いても、やっぱり鎌田選手と言っている」。
前園さんは「戦術家」と鎌田選手を表現する。ゴール前で得点もできる、アシストもできる。守備も非常にいい。自分がどこにいれば、ボールをとれるか、周りが良く見えていて、常に冷静だ、という。「彼がボールを持つとチャンスが生まれる」「彼がボールをたくさん触ることによって、日本のリズムが出てくる」。
鎌田の位置は左ウイングの久保建英選手と右ウイングの伊東純也選手の間。センターの前田大然選手のすぐ後ろだが、「ボランチの位置に下がって、遠藤航選手と並ぶ方がいいかも。視野が広いので、南野拓実選手を含めて、前に選択肢がたくさんあった方が、彼の良さが生きてくる」と前園さんは見る。
(栄)