<今週のワイドショー> 「赤ちゃん忘れ症候群」の恐怖 「自分は大丈夫」と言い切れないメカニズム

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   幼児が車の中に置き去りにされ死亡する事件が、また起こりました。今回は大阪府岸和田市で12日(2022年11月)、保育施設に3人の娘を預けようとした父親が、次女(2歳)を預けたと思い込んで自宅に戻り、次女は9時間も車内に置き去りにされ死亡しました。9月にあった静岡県牧之原市の通園バス園児置き去り事件からまだ2カ月。悲劇は防ぐことができなかったのでしょうか。

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「2歳児が車内に取り残され死亡 谷原章介が『もし...』と悔やんだこと」(14日、フジテレビ系「めざまし8」)によると、長女と三女は同じ園で、次女だけ別の園だったようです。父親は当日、長女と三女を預けると、次女を預けるのを忘れてそのまま帰宅。夕方保育園に迎えに行った際「きょうは預かっていない」と言われ、置き去りにしていたことに気づいたとあります。現場に近い堺市の最高気温は24.1度。10月中旬並みの気温だったとみられます。

  • 幼い命を守るために一層の工夫を
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「前の日に預けたという記憶を...」

   6人の子どもがいる司会の谷原章介さんは「本当に胸が痛い。私は子どもが多いので、ちょっとしたことが起きたりしたことがありました」と明かし、「今回、預けた保育園の方がもし、預かっていませんけど、何かありましたかと連絡していれば防いだかもしれません」とコメントしていました。

   「子供が車内にいるのを忘れて...意外といる! TBS安住アナが紹介した気になる調査結果」(15日、TBS系「THE TIME,」)は、この日の「ニュース関心度ランキング」で「2歳『置き去り死』欠席連絡せず」が第1位だったと紹介しています。

   そもそも子どもを忘れるものなのか、司会の安住紳一郎アナが紹介した、置き去り検出システムを輸入販売する「三洋貿易」の調査結果に驚きます。20~69歳の2652人に聞いた結果、「この1年間で車に子どもを残したまま離れた」と答えた人は583人。うち14人は子どもがいることを意識せずに置き去りにしていたというのです。

    新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(臨床心理学)は「前の日に預けたという記憶を、今朝の記憶に感じてしまう。『赤ちゃん忘れ症候群』と呼ばれるような記憶の混乱があったのではないか」と解説しています。日常のルーティンに、焦りやストレスがかかるとヒューマンエラーが起こりやすく、子どもすら忘れてしまうといいます。

   別の報道では、女児が通っていた保育園は、連絡なしに欠席していたため保育士が保護者に電話しようとしたところ、別の保護者が来所して対応が生じ、連絡したつもりになっていた、と報道されています。

   技術の進歩により、いまの車には衝突回避などヒューマンエラーを防ぐシステムが装備されつつあります。置き去りに対応したシステム開発も不可欠だと、痛感します。

(コムギ)

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