いま米国でエンゼルスの大谷翔平やテニスの大坂なおみ選手がCM出演をめぐって訴えられている。暗号資産交換所のFTXトレーディングの経営破綻で損害を受けた投資家が宣伝にかかわった有名人にも賠償責任があるとして「広告塔の責任」を指摘したのだ。
FTXめぐり大坂なおみ選手も訴訟対象に
フロリダ州の裁判所に出された訴状によると、大谷選手には「FTXのグローバルアンバサダーに就任し、世界規模の投資を促進した」、大坂選手には「SNSを通じ110万人のフォロワーにFTXの華やかな広告を投稿した」とされる。
アスリートをイメージアップに使うスポーツマーケティングの広告手法が良いか悪いか、問われた形だ。若狭勝弁護士は「投資を強く促したり、信用を強く植え付けたりしたら、損害賠償の義務が生じる場合があり得る。単にCMに出ていたなら微妙。賠償を認めたケースもけっこうある」という。日本でも芸能人もふくめ「CM出演者は関係ない」と言い切っていいのかどうか。経営破綻だけでなく、もし悪質商法だったら「広告塔」の責任をどう考えるかといった問題もある。
大谷や大坂両選手のほかプロフットボールやバスケットボールの、仮想通貨業界と蜜月だった有力選手も訴えられた。
風間晋(フジテレビ解説委員)「日本でいう集団訴訟で、腕っこきの弁護士が起こしていますから楽観はできないと思っちゃう」
「具体的な賠償請求額についてはあきらかになっていません」と、18日(2022年11月)のめざまし8で竹俣紅アナウンサーが言及した。
(あっちゃん)