オードリーの2人がMCを務め、「台本ナシの本音トーク」を繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。11月16日(2022年)の放送では、「マニアにもメジャーにも刺さっている2人」として、清水ミチコさんとシソンヌ・長谷川忍さんが登場しました。
「あの6人が一緒に...」
デビュー2年目という異例のスピードで、伝説の深夜番組「夢で逢えたら(フジテレビ系、1988年10月?91年11月)」のレギュラーに抜擢された清水さん。ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、野沢直子といった天才たちとの共演に「こんなに実力がある人がいるんだ!」と愕然とし、「コツコツ書いてライブをする、ネタをやるならなんとかなるんだけど、テレビで面白いことをポンポンいうことができなくて」悩んでいたと話します。
とはいえメンバー同士はとても仲が良く、収録は楽しかったのだそう。
「番組でちょっとした踊りみたいなコーナーがあったんですが、私たちはお笑いをやりたいからそれがすごく嫌で。みんなで徒党を組んで、ストをやったんです。わざわざ『私たちは踊りません』って紙に書いて、楽屋に引きこもって」と驚きのエピソードを披露すると、長谷川さんもオードリーの2人も「すごい事件じゃないですか」と大興奮。結局、身体が大きいディレクターに「出ろ!」と凄まれて「はい」と引き下がり、『夢で逢えたらストライキ事件』はあっさり収束したそうですが、6人の仲の良さとストイックさを象徴するエピソードに、スタジオの空気が一気に高まります。
実はシソンヌ・長谷川さんとオードリーの2人は同い年で、小学生時代に「夢で逢えたら」に夢中になっていたど真ん中の世代。当時は毎週土曜日に「ねるとん紅鯨団」(フジテレビ系)を見てから寝る、というのが習慣化していた長谷川さんですが、友達の家に泊まりに行った時、そこのお兄さんに「ねるとんの後が面白いんだよ」と教えてもらったのが、番組との出会いだと話します。同様に若林さんも、同級生のお兄さんに「ねるとんの後が面白いんだろう? 見てみろ今週」と言われて初めて番組を見たのだそう。2人も「こんな面白い世界があるんだ」と衝撃を受けたと言います。
「スゴいですよね。あの6人が一緒にやってたっていうのは。イケイケの6人で、足並みって揃ったもんなんですか?」と長谷川さんが聞くと、
「ああいう一流になっていく人って、全体をいつの間に見てるから」と答えた清水さん。それぞれがライバルでという意識はありながらも尊敬し合っていたため、「あいつには負けない」と肩をぶつけ合うことはあまりなく、各々の良さを引き出していたと話します。
伝説の番組「夢で逢えたら」の貴重なエピソードに、ツイッターでは「『夢で逢えたら』、今思うと奇跡みたいな番組だった」「『夢で逢えたら』を初めて見た時の話は激胸熱。泣きそうになった」と、同世代の人々が思い出に浸る感想を投稿していました。
(Hibunny)