ポーランド着弾ミサイルを発射したのは?めぐる混乱 加藤浩次が「忘れちゃいけない」と指摘した論点

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   「15日(2022年11月)、ウクライナとの国境に近いポーランド東部の村にミサイルが落下した後の写真をご覧いただいています」と森圭介アナ。画面には、地面に大きく開いた穴と横転した車が映った。17日の「スッキリ」は、2人の死者を出したポーランド着弾の影響について議論がされた。

   森アナ「当初、ポーランドの外務省は『ロシア製のミサイルだ』と発表していたのですが、きのうポーランドの大統領は着弾したミサイルが『ウクライナの防空ミサイルだった可能性が高い』という見方を示しました。ゼレンスキー大統領は『ウクライナのミサイルではないことに疑いはない』と主張したのですが、これは一体どういうことなのか、専門家に聞いていきます」

  • ウクライナへの侵攻めぐる余波も
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NATO情報とウクライナ国内の情報

   なぜこのような情報の混乱が起きているのか。笹川平和財団の上席研究員で安全保障が専門の小原凡司氏はこう説明した。

「NATO(北大西洋条約機構)はウクライナ上空で何が起きているかを監視するために、ポーランド上空で空中警戒管制機という飛行機を飛ばしている。ウクライナ上空を飛んでいるものはレーダーで捕まえているので、ポーランドにどんなものが落ちたのかはおそらくNATOが1番先に把握していたのではないか。そういった情報が共有され、ようやくポーランドもその可能性が高いとなった。一方でウクライナは国内の情報、部隊からの情報等を得ているので、そこに何らかの齟齬(そご)が起きているのだと思います」

   MC加藤浩次「この結果を踏まえて、NATOはどのように動くと思いますか?」

   小原氏「NATOはまず、ポーランドに対する支援すると思います。これはポーランド国内が動揺するのを避けるためです。ウクライナに対する支援の最前線でもありますし、難民の最大の受け入れ国でもありますから。さらに、明確に『これはウクライナのせいではない』と言っている。『これはロシアが侵略戦争を起こしているせいだ』と」

   ウクライナ情勢に詳しい筑波大学の東野篤子教授は「今回の事態はポーランドだけではない。ウクライナやロシアと国境を接する国々にも全く同じことが起こりかねない」と指摘。「NATOとしてはNATOの東縁にある国々に対して即応体勢を整える手伝いをすると考えられますし、ウクライナに対してもより強力な防空システムの支援をするという方向に動いていくと思います」と話した。

   加藤「忘れちゃいけないのは、ロシアがウクライナに勝手に軍事侵攻しているんだということ。それがあるからこういうことが起きている。ここは忘れちゃいけないところですよね」

(ピノコ)

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