15日(2022年11月)の「THE TIME,」で発表された「ニュース関心度ランキング」、10位は「ピアノ国際大会 亀井聖矢さん(20)優勝」(関心度21.7%)。
パリで開かれた若手演奏家の登竜門『ロン・ティボー国際音楽コンクール』のピアノ部門で、愛知県一宮市出身の亀井さんが優勝。決勝では、サン=サーンスの『ピアノ協奏曲第5番』を演奏したという。
忘れるメカニズムは?
司会の安住紳一郎アナは、スタジオのピアノ前に座っていたフリースタイルピアニストのけいちゃんに話しかけた。
安住アナ「けいちゃん、亀井さんと顔見知りということですね」
けいちゃん「はい。1度ご飯を一緒に食べたことがあるんですけど、手が本当に大きくて、体感、僕の2倍くらい」
安住アナ「大げさでしょ?」
けいちゃん「本当なんですよ、それが」
安住アナは、ここでサン=サーンス『ピアノ協奏曲第5番』をけいちゃんにリクエスト。けいちゃんは「あ、今弾けばいいんですか?」と言うと、数秒の間逡巡していたが、「亀井さんの演奏の後に弾くのは恥ずかしすぎるので、お断りさせていただいてもよろしいでしょうか」と申し出た。
この日の関心度1位は、大阪・岸和田市で起きた悲劇「2歳『置き去り死』欠席連絡せず」(関心度65.1%)。「保育所に届けた」と思い込んだ父親の車におよそ9時間にわたって置き去りにされた2歳女児が亡くなった事故だ。預けるはずだった保育所も、欠席確認のための連絡を「した」と思い込み、痛ましい結果につながった。
安住アナは「そもそも子どもを車に乗せていたことを忘れるものなのだろうか?そんなこと思った人も多いと思いますが」というと、子どもの置き去り検出システムを輸入販売する「三洋貿易」の調査結果を紹介。
20~69歳の2652人に聞いた結果、「この1年間で車に子どもを残したまま離れた」と答えた人は583人。うち、14人が子どもがいることを意識せずに置き去りにしていたというもの。つまり、子どもの存在を忘れていたということだ。
なぜ、そんなことが起こるのか。新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(臨床心理学)はこう話す。
「例えば、前の日に(子どもを)預けたという記憶を、今朝の記憶に感じてしまう。『赤ちゃん忘れ症候群』と呼ばれるような記憶の混乱があったのではないかと思います」
「赤ちゃん忘れ症候群」とは、普段のルーティンに焦りやストレスがかかることでヒューマンエラーが起こりやすくなり、子どもの存在さえも忘れてしまうことがあるという。
防ぐためにはどうしたらよいのか。碓井教授は「(家族が)チェックのメールやラインを入れるのも1つの方法」と話していた。
(ピノコ)