使い過ぎで「スマホ認知症」の危険 「すぐに実践できそう」(森山みなみアナ)な予防法とは

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   「みなさんの物忘れはスマホ認知症かもしれません。脳内がゴミ屋敷のような状態になって放置すると本当の認知症を発症するリスクも出てきます」と切り出す司会の羽鳥慎一。今日15日(2022年11月)の「モーニングショー」は、認知症など脳機能の問題を専門に扱う奥村歩院長(おくむらメモリークリニック)をスタジオに招き、スマホの使いすぎで起きる「スマホ認知症」について話を聞いた。

  • 使いすぎにご注意を
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「脳への影響は暴飲暴食が体に与える影響と同じ」

   街頭インタビューでは「頼まれたことを全然覚えていない」(20代女性)、「口頭の約束を忘れる」(30代男性)など、若い世代からも「もの忘れ」の声が聞こえてくる。奥村院長によると、10年前のもの忘れ外来の受診者は90%が65歳以上だったが、スマホが普及してから30代から50代の患者が急増。いまは65歳未満の患者が50%を占めているという。若年化の原因については、過度なスマホ使用で脳に膨大な情報が入り続け、情報処理が追いつかないことで起きる脳の過労だという。

   奥村院長「20年前はほとんどが高齢者のアルツハイマー型認知症だったが、どんどん若年化している。原因は脳が疲れていること。脳に入った情報は前頭葉で取捨選択、整理整頓されるが、スマホはなにげなく見ているだけで脳にどんどん情報が送られ、情報過多な状態が起きやすい。情報が処理しきれず脳内がゴミ屋敷状態になると必要な情報が取り出せず物忘れが起きる」

   菊間千乃(弁護士)「スマホ認知症は初めて聞きました。胸が痛い」

   森山みなみアナウンサー「かなりスマホ依存していて、家の中でもお風呂、トイレに持っていないと落ち着かない。ドキドキしています」

   堤伸輔(フォーサイト元編集長)「情報をたくさん取るのが仕事。雑多な浅い情報ではなく、記事があったら読み込んでいるが」

   奥村院長「膨大な情報が入ってもお仕事につなげられているなら整理整頓されている。いらない情報が入るのが問題。スマホ使うことが問題ではなく「だらだら」「ながら」が良くない。脳への影響は暴飲暴食が体に与える影響と同じ」

   「情報に乗り遅れるのが怖い」「布団の中で操作」「空耳で着信音」が一つでも当てはまればスマホ依存、「仕事や家事の効率が悪い」「うっかりミスが増えた」「会話や約束を忘れる」が一つでも当てはまれば認知機能低下の危険があるという。それぞれ一つ以上当てはまるとスマホ認知症の危険があり、放置すると本当の認知症を発症するリスクが増えるという。

   スマホ認知症は、一般の認知症とは違って生活改善で治すことができる。有効なのは散歩・皿洗い・水泳・キャベツ千切りなどのリズム運動。動作を繰り返すことで脳が省エネモードになるという。セロトニン分泌を促す10分ほどの日光浴や、脳の疲労を取り除く20分から30分程度の昼寝も有効だ。

   目的地までスマホを使わないで移動することもスマホ認知症対策のひとつ。地図アプリやカーナビに頼らず、いつもと違う道を通ったり、いろいろな場所に出かけたりすることで視空間認識力を鍛えることができ、脳の活性化につながるという。

   森山みなみアナ「日常に取り入れやすいものばかりなので、すぐに実践できそうです」

   羽鳥慎一「是非みなさんも無理のない範囲でやっていただきたいと思います」

(みっちゃん)

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