米中間選挙は現在も集計作業などが続いている。接戦となっていた上院では民主党が半数の50議席を獲得することが確実となったが、次期大統領選を含め今後のアメリカ政局はどうなるのか。今日14日(2022年11月)の「モーニングショー」が詳しく伝えた。
羽鳥慎一「今回はバイデンさんというより...」
上院は政府高官や裁判官の人事承認権を持っていて、議長を務めるハリス副大統領の一票を合わせると民主党が過半数となる。バイデン大統領は「この結果には驚いていません。うれしく思っています。これからの2年間が楽しみだ」と大統領任期後半の政権運営に自信を見せるコメント。一方共和党のトランプ前大統領はアリゾナ州で共和党候補が敗れたことについて「選挙は盗まれた。再び選挙を行うべきだ」と不正を主張する。その一方で「忘れないでくれ、私は揺るがない天才だ」と強気の姿勢。15日に重大発表を行うとしているが、次期大統領選への出馬を表明するとみられている。
しかし、CNNは「トランプが大きな影響力を持っていないことがわかった瞬間かもしれない」と報じている。共和党内部からも、トランプ派のバージニア州副知事が「私は彼を支持しない。どう考えてもできない」と発言するなど、不支持の声が出ている。早稲田大学の中林美恵子教授は「トランプ氏に近い候補者たちがことごとく接戦区で議席を落としている。トランプ氏は出馬表明すると思うが、共和党が支持するか(下院の)結果次第」と語る。
司会の羽鳥慎一「今回はバイデンさんというより、トランプさんがどうなのよという」
石原良純(タレント)「ぼくらは、共和党=トランプ党という報道を耳にしてきたから、トランプを支持しないというのがどういう状況なのか」
山口真由(法学者)「共和党=トランプになった問題点が大きい。共和党内で勝てる候補と、対民主党で勝てる候補が変わっている。バイデンに満足しているわけではないが、これだけ右によった共和党候補に入れるのもな、と民主党候補が増えた。アメリカの分断っていわれるほど進んでいない。トランプ大勝利という報道が流れていると、マジョリティは偏るのが嫌だとバランスを取る。日本的な気質の人が増えているかもしれない」
羽鳥慎一「(次期大統領選は)トランプさんが共和党の候補者になれるのかというところから始まっていく」
山口真由「共和党でフロリダ州知事のデサンティスさんが、ミニトランプといわれているがそっちのほうがトランプさんよりまともだなと求心力が高まっている。一方、民主党はバイデンさんに変わる新しい顔がいない。デサンティスさんが出てきたら、2年後はバイデンさん厳しいんじゃないか」
(みっちゃん)