岩倉舞(福原遥)は「旅客機のパイロットになりたい」という自分の夢を両親に打ち明けた。
大学を中退して航空学校に入りたいと訴えるが、母・めぐみ(永作博美)は反対。大学を卒業することを求めた。しかし、舞も「諦めることはでけへん」と譲らない。
古書店「デラシネ」へ行ってみると...
同じころ、幼なじみの望月久留美(山下美月)は父・佳晴(松尾諭)との関係がうまくいかず、家出をしていた。佳晴の仕事が長く続かないことにいら立ちを感じていたのだ。久留美の中で、幼い頃に離別した母親への思いが日に日に強くなっていった。
そんな時、仕事のことで悩んでいた梅津貴司(赤楚衛二)が行方不明になってしまう。母・雪乃(くわばたりえ)によると、もう3日も帰宅せず電話にも出ないという。さらに、貴司がすでに会社を辞めていたことも判明する。
舞は貴司の行方の手がかりを求め、古書店「デラシネ」へ。しかし、店はすでに廃業していた。
心配していると、貴司から舞の携帯に連絡が。なんと、五島にいるという。舞が小学校のころ送った絵葉書の、灯台のある場所らしい。舞は久留美とともに、飛行機で五島に向かう。
突然現れた舞と久留美に貴司は驚くが、2人にありのままの自分の気持ちを打ち明ける。
舞は、幼なじみ2人を祖母・祥子(高畑淳子)の家に案内。梅津家には貴司が無事であることを報告した。
懐かしい顔ぶれに再会した舞は、しばらく五島に滞在することに。
貴司は両親に自分の気持ちを伝えるため東大阪へ。一方の久留美は、母親に会いに福岡へ向かうのだった。