BS朝日で、毎週土曜日の午後7時から2時間枠で、放送されている「人生、歌がある」を見ました。
この番組は、構成・演出が疋田拓さんで、司会は五木ひろしさんと伍代夏子さんです。疋田さんといえば、今の若い方たちはご存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、フジテレビ系の名番組「夜のヒットスタジオ」(1968年から1990年まで放送された)の演出&プロデューサーでした。
流れるようなカメラワークが魅力
この「人生、歌がある」を見て、エンディングのクレジットを確認するまでもなく、「あ、これは疋田さんの番組だな」とわかりました。それほど、彼は「夜のヒットスタジオ」で確立された、一流のスタイルを持っているのです。
説明するのは難しいところもあるのですが、まず画面に奥行きがあるのです。歌手が歌うステージと、バンド・客席と、ホリゾント(背景用の壁――照明でいろいろな効果を表現するもの)に奥行きがあります。
次に、カメラワークですが、一言でいうと「流れるような」カメラワークで、特にクレーンを多用して、ドリー(カメラの動き自体で寄り引き・上下の動きをする)で、揺れている画面作りをしています。その動きが、音楽のテンポに合わせて緩急自在なのです。
照明も、歌の感じに合わせていろいろ変化させています。 五木ひろしさんの司会も、良いのです。今でも、毎週演歌を中心に多くの歌手の方が出演されています。良かったら、一度ご覧になってください。