女子バレーボール元日本代表の大山加奈さん(38)が2人用ベビーカーで都営バスに乗ろうとしたが、「乗車できなかった」と自身のSNSに投稿したことが、波紋を呼んでいる。きょう10日(2022年11月)の「スッキリ」が取り上げた。
双子の母親である大山さんは、子どもたちの靴を買いに行くため、2人用ベビーカーに乗せて都営バスを利用しようとしたが、「1台目のバスは扉を開けず(バス停を)そのまま素通り」「2台目のバスには乗車できたが、乗務員に手伝ってもらえなかった」と今月7日、SNSに投稿した。
ルールでは...
投稿を見た人からは「手伝ってもらう前提で行動しない方がいい」「双子の母親って本当に大変なのに」「あまりに冷たい生きづらい国になってしまった」などと多くの反響があった。
大山さんのSNS発信を受けて東京都が行った調査によると、1台目のバスの乗務員は、バス停の看板に大山さんが隠れた状態で気が付かなかったという。また、2台目のバスについては「乗務員がベビーカーを置くために座席をたたむ対応をとらなかったことは適切ではなかった」と謝罪した。
都営バスでは2人用ベビーカーについて、前の扉から乗務員に声をかけたうえで真ん中の扉から乗車し、乗務員が座席をたたんだスペースに固定する、というルールがある。
番組が街でベビーカーを押す母親に聞いても、「空いてなかったら乗りにくいという気持ちがあるので、ベビーカーでバスに乗るときは緊張する。乗るのを見送ったこともある」「ベビーカーがあるだけで周りからジロジロ見られたり、にらまれたりする」「毎回、うまく乗れるかなと不安な気持ちでバスを待っている」と切実な声が多かった。
MCの加藤浩次「周りにいる人が手伝えばいいだけじゃないの?と思いますね。運転手が動かないと(座席をたたまないと)いけないというルールがあるから運転手やれよ、ではなく、そう言っているお前がやれよ、という話です」
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)「バスのオペレーションは運転手1人だけなので、これ以上重責を負わせるのも大変。乗っている人みんなが当事者意識を持つことが大事です」
坂口孝則(経営コンサルタント)「我々バスの利用者も、ある程度のバスの遅れは許容するとか、優しさを共有できるといいですね」
(キャンディ)