新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった「ぎふ信長まつり」。昨日6日(2022年11月)には武者行列が行われ、信長に扮する木村拓哉さんが登場。来年1月公開映画で信長役を演じたことがきっかけだが、まつりには木村さん目当ての観客を含め岐阜市の人口を上回る46万人が集まるにぎわいとなった。熱狂に包まれたまつり会場の群衆警備はどうだったのか。7日の「モーニングショー」は現地の様子をリポートするとともに、警備体制を徹底検証した。
「抽選に外れたはずが特等席」の事態も
武者行列が行われた金華橋通りは8車線で、通行止めにした上で片側4車線を観覧エリアに指定。ここには倍率64倍の抽選に当選した1万5000人が入るが、開始4時間以上前から観客が長い列を作ったため、入場は45分繰り上げに。観覧エリア反対側の歩道は本来通行止めの予定だったが、抽選に外れた観客が「ひとめ見よう」と集まり始めたことから「韓国の事故もあって危ないから歩道も見られるようにします」と急遽規制エリアに人を入れることに。反対側の歩道に入った観客からは「抽選に外れたはずが特等席」「当たるより良かった」と喜びの声も。
木村さんの「皆の者、出陣じゃ」の声で武者行列が始まると、観客は「こっち見てー」「キムタクー」など絶叫アピール。木村さんがこれに応えて振り向くだけで客席は大興奮に包まれた。終了後木村さんは「皆さん規則を守っていただいて本当に誇らしい」と語った。
会場の警備体制だが、警察官が500人、民間警備員200人が導入された。観客が行列を追いかけるのを防ぐため、観覧エリアは16に分割。さらに柵は、倒れるのを防ぐためにギザギザに設置するなどの工夫がなされていた。
西成活裕(東京大学教授)「46万人に700人というのは適正な人数」
石原良純(タレント)「ファンはスターに迷惑かけたくない。スターはファンに応えてあげたい。すごいですね。両方安心感のなかでコトが進んだ。私も馬に乗ってパレードやったことがある。気持ちのいいもんですよ」
西成教授「(反対側の歩道が解放されたが)フリーでくる観客が読めない。歩道側にも柵があったということはあらかじめ準備して、ここまできたら開放すると決めていた」
石原良純「入れたら入れたで統率する警備員もそろえていたはず。うちの親父のお別れ会も何人来るかわからないので、5000人対応、7000人対応、1万人対応とA案B案C案まであった。歩いてシミュレーションした。石原プロで人を扱う怖さを知っているから、慣れてるんだって」
終了後の観客も1ブロックごと時間を区切って駅に誘導。駅周辺にDJポリスを配備し最寄りの北口ではなく南口へと誘導した。エスカレーターの上りや地下道は利用禁止、道路を区切っての一方通行も行われた。
西成教授「入口と出口を分けるのが基本。北口は階段があるのでそこに両側の流れがくるのが一番危ない。(管理者の)境界で事故が起きやすいが、鉄道と外側の警備が融合、連動していたのは素晴らしい」
司会の羽鳥慎一「梨泰院の事故もあってみんながちゃんと従った。この感覚を忘れないようにしたいと思います」
(みっちゃん)