旧統一教会との関係が批判され、10月24日(2022年)に経済再生担当大臣を辞任した山際大志郎議員は、事実上の更迭からわずか4日後の10月28日に要職の自民党新型コロナ対策本部長に就任した。この週末、山際氏は地元の支援者に「一から出直すつもり。これまでの経験を活かして頑張っていきます」と語ったが、野党だけではなく与党や地元からも批判が起きている。今日11月7日の「モーニングショー」は波紋を呼んだ人事の裏側に迫った。
4日の衆院厚労委員会で岸田総理は「党の人事においては、その人物のこれまでの経歴、経験を踏まえて総合的に判断した」と答弁したが、立憲民主党の中島克仁議員が「問題を起こしておいて『覚えていない』と連発した。コロナ対策を軽んじている」と詰め寄る。地元有権者からも「あれだけ『記憶にございません』という方がコロナ対策というのはどうかな」「バカにしてんじゃないか。岸田さんの説明もわからない。総合的って何が総合的なのか」と批判も相次いだ。自民党関係者からも「政権は何を考えているのか」といった声が出ている。
「我々の感覚とはだいぶ違って...」
政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「山際氏は大臣を辞めさせられたことに対し党内で不満をいっていた、外向けに問題発言することをおそれてポストにつけたのだろう」という。
11月4日-6日に行われた読売新聞とNNNの世論調査で、岸田内閣の支持率は36%と過去最低。不支持率は50%と過去最高となっている。
司会の羽鳥慎一「就任する方もどうかなと思います。岸田総理大丈夫なのかなと思います」
石原良純(タレント)「『外に向けて問題発言』とかそういうことあるのかな。ピンとこない」
羽鳥慎一「田崎さんは政治取材長いですから、そんな的外れではないと思います。だからといってそれでポストつけるのはどうかな。しかも新型コロナ対策本部長ですから一番大事なところです。そこで山際さん」
山口真由(弁護士)「山際さんが不満を言っていたというが、旧統一協会関連で辞任するということが同情に価するかどうか政界と世論でズレがある。もう一つは岸田さんのリーダーシップ。あれだけ旧統一教会のことがいわれてる中で派閥均衡。ここでも気を使わなければいけないとなると総理大丈夫ですかと気になる」
羽鳥「我々の感覚とはだいぶ違って山際さんを辞めさせなかった。そんな中で『こうしたらこうなる』と周りの人は思わないのか」
石原良純「コロナ対策は賛否がある中でまとめていかなければいけない。そこに違う思いが絡まっている人が来るとそこでスタックする。ワクチン接種問題など政府が発信しなければいけないとき、この人が適任なのか」
山口真由「山際さんはスタートアップ支援という本来の業務ができないままお辞めになっているのにコロナの問題をきちんとできるのか」
(みっちゃん)