長嶋一茂「このままではオオカミ少年化」 北朝鮮ミサイルとJアラート問題

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   Jアラートはいざという時の本当に役に立つのだろうか――けさ4日(2022年11月)の「モーニングショー」では疑問百出だった。司会の羽鳥慎一は「北朝鮮は異例の頻度で弾道ミサイルを発射しています。きのうの朝にはアラートが出されましたが、当初、日本の上空を通過と発表されたミサイルが、実際には通過せずレーダーから消えていました」と伝える。

   きのう午前7時40分ごろに北朝鮮はミサイルを発射、50分ごろにJアラートが出され、8時ころに太平洋へ通過したものとみられると発表された。ところが、その1時間後に浜田靖一防衛相が「日本列島を越えず、日本上空で消滅したことが確認されました」と訂正した。

  • テレビ朝日サイトの番組ページより
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「1分1秒どころか...」

   消滅は韓国からの情報だったようで、きのうの「モーニングショー」でも、羽鳥が「太平洋に落下したと見られると発表されました」と速報している最中に、テレビ朝日ソウル支局の記者が「いえ、韓国軍は日本上空は飛ばなかったといってます」と伝えて、羽鳥が「エッ!」と驚く場面があった。どうやら、自衛隊・防衛省はミサイルを見失ってしまったらしい。

   Jアラートの頼りなさはそれだけではなかった。ミサイル発射から発出まで約10分かかっているのだが、北朝鮮の計画通りに飛んでいたらその2分前に日本上空を通過していた。自衛隊の前統合幕僚長の河野克俊氏は「各機関の連携などを検証して秒単位であっても改善すべき」と語っている。

   北朝鮮のミサイル発射を自衛隊などがキャッチすると、直ちに防衛省に連絡し、そこから内閣官房、消防庁、地方自治体へと情報が流れて、ようやく屋外スピーカーなどで住民に知らされ、スマホなどへは携帯電話会社を経る。防衛省から先が時間がかかるのだという。

   長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「1分1秒どころか、0コンマ何秒を争う判断をしなければならないのに、到底、遅いですよね。Jアラートというのは空襲警報と一緒なわけでしょ、そうなら地下へもぐったり、防空壕にもぐったりという避難をするところなわけですよ。それも、自分たちの足でちょっと逃げたぐらいで避難できるのか。ミサイルが落ちてきたらこうなりますよということをちゃんと言ったほうがいいですよ。このままではオオカミ少年化してしまいます」

   松野博一官房長官はきのう、「Jアラートはミサイルの落下物等の危険性を速やかにお知らせすべく発令するもの」と説明していた。どうやら、Jアラートはミサイル攻撃から逃げるためでなく、打ち上げロケットや撃墜した時の破片が落ちてくるかもしれないから気を付けてというものらしい。

(カズキ)

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