秋田新ブランド米「サキホコレ」を試食 加藤浩次と岩田絵里奈アナの反応は?

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   秋田県が9年越しで開発した新ブランド米「サキホコレ」がデビューした。王者「コシヒカリを超えろ」が合言葉だが、さて評判は? 1日(2022年11月)の「スッキリ」が特集した。

   秋田県は先週土曜日、新ブランド米「サキホコレ」を発売した。東京のアンテナ・ショップ「あきた美彩館」で「サキホコレ」を買った秋田出身の女性は、「わたしコメ大好き。まずは白米で食べて、次に塩むすびで食べます。あとはどんぶり大好きなんで、どんぶりにします」。筋子と焼き魚をお供に日本酒を添えて食事を仕上げた女性は、「お米の粒のうまみが、噛めば噛むほどしっかり感じられた」。

  • 好きなお米は?(写真はイメージ)
    好きなお米は?(写真はイメージ)
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「コシヒカリを超えるおいしいお米、との目標を設定」

   約3週間で、全国から約5万3000件の先行予約があった。開発を担当した秋田県農林水産部の川本朋彦さんは、「中途半端な目標だとダメだ、ということで、コシヒカリを超えるおいしいお米、との目標を設定した」。「新しいブランド米が全国から次々とデビューして、『あきたこまち』と一緒に秋田県を引っ張っていくようなコメを、と開発を始めた」

   2キロ1200円と高めの値段設定だが、その味は?スタジオで試食したMCの加藤浩次は、「あ、これ好き。甘すぎず」。岩田絵里奈アナ「もっちりとした食感と上品な香り、深い甘みが特徴ということなんです」。

   五ツ星お米マイスターの西島豊造さんは、「日本で一番おいしい、世界にも通用する米=コシヒカリ。それを、日本中すべての農家が超えたい、という思いがあります」。

   新潟県でコシヒカリが誕生したのは1950年代のこと。それ以来、改良を重ねて、魚沼産コシヒカリなどが世に出た。一方で、ササニシキは1960年代に宮城県で誕生。東北地方を中心に作られてきた。この2大ブランドが長年、食卓に上ってきたが、1993年の「平成の米騒動」で転機を迎える。1993年の記録的冷夏による「東北大不作」。日本中でコメが足りなくなって、海外のコメも輸入された。ササニシキは害虫や冷害に弱い品種だった。

   これとともに「ブランド米戦争」が激化した。コメ離れが進むなか、各自治体は消費者を引き付けるため、ブランド米の開発を加速。2009年北海道の「ゆめぴりか」、2010年山形県の「つや姫」、2018年には宮城県で「だて正夢」。

   「あきたこまち」は1984年生まれで、誕生から40年近くたっている。「これが秋田のブランドです」と言い切る品種がない中で、2010年に開発がスタート。いばらの道のりだった。「スタートした時は12万株。これが800株に、さらに80株に絞られた」と川本さん。「(試食続きで)コメ食べるのも嫌になっちゃうし、血糖値が引っかかる職員も出てきた」。東日本大震災の時、農業試験場はすべて停電。職員が泊まり込んで、発電機で稲を守った。開発の結果残った、病気に強い「中部132号」と粒が大きい「秋田97号」をかけ合わせて「サキホコレ」が完成した。

(栄)

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