鎌倉殿の13人 「癒しキャラ」和田義盛の壮絶な最後 ショック受けた実朝が心配

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   NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」10月30日(2022年)放送回。鎌倉を守るためという大義名分のもと、反北条に仕立て上げられた和田義盛(横田栄司)の転落をもくろむ義時(小栗旬)。戦を回避するべく源実朝(柿澤勇人)と政子(小池栄子)が奔走するが、義時の義盛打倒への動きは止まらない。(ネタバレあり)

  • NHKサイトの「鎌倉殿の13人」番組ぺージより
    NHKサイトの「鎌倉殿の13人」番組ぺージより
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「この鎌倉に心を許せる者はいない」

   三浦義村(山本耕史)、八田知家(市原隼人)ら有力御家人は、義時の側につき、義盛を孤立に追い込んだ。

   そしてついに、癒しキャラだった和田義盛の壮絶な退場の場面。北条の王手をかけた義時のおそるべき非道作戦は、実朝を利用して義盛の面前に出すものだった。

   「義盛、お前に罪はない」。私のそばに居てくれと笑った実朝をよそに、三浦義村の「放て」の命令で、義盛は雨のような矢を浴び、壮絶な最期となった。

   その一部始終を見てしまった実朝。なんて悲しい場面。実朝が可哀そうで仕方がない。「実朝様が心配です」「和田殿が射たれた時の実朝くん 『なんでぇっっっ!?』 って叫んでるように聞こえて」「和田殿を1番信頼してた実朝くんの悲鳴が悲し過ぎる...」などネットでも悲しみを共有する声が相次いだ。

   和田義盛は、このドラマのなかで、いい味が出て、よいポジションにいた。義時のように計算高く北条と鎌倉のために謀略を巡らせるわけでもない。だからこそ、実朝を筆頭に御家人たちからも愛されていた。親族が多いのもその表れであろう。しかしその人柄が、この時代にマッチングしなかった。チャーミングな人柄が仇となってこのような事態になってしまったと。また一方で、実朝が義盛を身内のように慕ったことがことの発端ともいえる。実朝にもその自覚はあったとは思うが、最後に義時が「鎌倉殿に取り入った者の末路」と言い放ったのは、実朝への見せしめでもあったのでは。

   しかしこのような悲痛な場面は、そういう時代だったから仕方ないと、時代のせいにしたいところだが、グッサグサに傷ついた実朝が、鎌倉に対して諦めの気持ちになるのもよくわかる。「この鎌倉に心を許せる者はいない」とは、ごもっともなのである。

(Y・U)

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