韓国では過去にも市民運動場で類似の事故が起き、政府がマニュアルを作ってイベントを主催する際には安全体制を申告させて許可をする、といった体制ができていたという。今回の150人以上が死亡した事故では「主催者がいるイベント」ではなかった、という不幸もあった。日本の「警備体制」は大丈夫か? 31日(2022年10月)の「スッキリ」が渋谷を取材した。
3年ぶりに「コロナ自粛要請」のない、今年の「渋谷のハロウィーン」はどうか。2019年には9人が逮捕された。一昨日土曜日のスクランブル交差点では、DJポリスが叫んでいた。「これよりの横断は厳しいです。立ち止まらず、前に進んでください」。
ゴミ拾いボランティアの若者も
午後10時ころには、繁華街の道路は人で埋め尽くされた。しかし、群衆に交じって、警察官や警備員の姿も目立つ。民間の警備会社「BONDS SECURITY」では、現役の格闘家や元自衛官ら約100人が、この週末、午後7時から翌朝5時まで、警備に協力した。「お兄さんダメなんですよ。歩きながらのアルコール」。路上飲酒は禁止でコンビニなどの酒類販売も自粛だ。警視庁は韓国の事件を受けて、狭い道に人が集まるような場合は、人の流れを誘導するように指示、警戒を強化した。
30日夜には、「渋谷を変えよう」と独自に取り組む若者たちもいた。「ウサギのコスプレ」をつけたゴミ拾いボランティアの男性(20代)は、ゴミを集めるかごを「燃えるゴミ」「カン・ビン」「ペットボトル」の3つを持って、歩行者の間を歩いた。「町が汚いなと思って(始めた)」「きょうは午後6時から11時の予定です」。みなさんから声かけられますか?「めっちゃいいやつやん、とか、えーありがとう、みたいな、言ってもらうんで、徳を積んでいる感じがしますね」
渋谷の街を長年見続ける渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は、「清掃のボランティア活動をしている人たちもいる。自分たちの街を自分で守ろうという考え方があって、行動に出る人もいるんですね」
MCの加藤浩次「参加している人一人一人が、立ち止まることが危険なことなんだということ。詰めなかったり、距離を開けたり、というのも大事になってくるんでしょうね」。
「本番はきょうなのでどうなるか、わかりませんが」「意識の変わっている若者も増えてきた。ハロウィーン中にゴミを拾っている若者も現れてきましたね」。
(栄)