踏切内で脱輪した1台の車、そこへ集まって力をかす人たちの姿が。「救出の一部始終をカメラがとらえました」と、28日(2022年10月)のめざまし8は司会の谷原章介が視聴者撮影の映像を取り上げた。17分間の「よかった」という話だが、危険な踏切の扱いは単純ではなさそうだ。
車が脱輪、立ち往生
おととい午後5時すぎ、京都府京田辺市の近畿日本鉄道新田辺駅ちかくの踏切で、箱型の軽ワゴンらしいモスグリーンの車が脱輪、立ち往生した。映像では、すぐ後ろに停車中の列車がいる。撮影者はもう一方の線路上で止まった列車内にいるらしく、上り下りとも列車が間近まで来ていた中での脱輪だった。
「突然でビックリしました。『前方の踏切で今から救出作業をします』のアナウンスがあった」と撮影者。とっさに向けたカメラの先で、時間とともに列車の乗務員だけでなく、長靴をはいた人、ヘルメット姿の男性と10数人が駆けつけ、車を押した。
やがて「上がった、上がった」「いったー、すごい」の声が見守る列車内から出た。撮影者は「通行人が集まって、あれよあれよという間に。最後は人の力だなあとつくづく思います」と感激気味に話した。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「坂のうえに狭い踏切で、レールを越すと車はけっこう揺れるし、(ここなら)ほんのちょっとのことで脱輪はあります」という。幅は1.7メートル、「軽・小型を除く」車の通行禁止の標識が立つ小踏切だった。
谷原「皆さん、力を合わせて。胸が熱くなった」
永島優美アナウンサー「午後5時の明るさでよかった」
風間晋(フジテレビ解説委員)「たぶん広くすればいいという話ではなく、広げると通行量がふえてしまう。痛しかゆしな事情もありそうだ」
カズレーザー(タレント)「広げようにも夜間だけの工事ではむずかしいのでは。周りに人がいてよかった」
近畿日本鉄道では、脱輪したら安全を確認し、すぐに近くの非常ボタンを押すように呼びかけている。
(あっちゃん)