オリラジ・中田、2年ぶり地上波出演 「追い詰められ必死だった」本音トークに若林「これすごい話よ」

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   オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と打ち合わせナシのフリートークを繰り広げる「あちこちオードリー(毎週水曜午後11時06分、テレビ東京系列)」。10月26日の放送では、オリエンタルラジオの中田敦彦さんという激レアなゲストが登場。終始リラックスして本音をさらけ出す中田さんと、それを引き出す若林さんのMC力に惹きつけられる、見どころ満載の「神回」でした。

  • 中田敦彦さん(2016年撮影)
    中田敦彦さん(2016年撮影)
  • 中田敦彦さん(2016年撮影)

「ひどい状態だった」家族との関係

   シンガポール在住でYouTuberと活躍している中田さんにとって、2年ぶりの地上波テレビ出演となった今回の放送。「ずっとテレビでやっていく人だと思ってた」と若林さんが言うと、「俺もそう思ってました」と答え、笑いを誘います。

   15年間にわたって"テレビの人"だった中田さんが、なぜテレビの世界を卒業しようと決めたのか。中田さんはそのきっかけを、自身がMCを務めた特番『中田歴史塾(テレビ朝日系)』をレギュラー化できず、心が折れたことだと告白します。

   冠番組がすべて終了した"どん底時代"を経験し、「絶対に冠番組を取り戻したい。そのためだったらなんでもやる」と必死で這い上がってきた中田さんにとって、『中田歴史塾』レギュラー化への思いはかなり強いものでした。「自分の中で勝負していました。これでダメだったら俺に実力がない、戦力外なんだなって。MCになりたくてしょうがない奴なのに、なれないんだなって」と当時を振り返ります。

   番組終了後もロケなどをこなしていましたものの、だんだんと辛くなってきてしまい、徐々に番組を減らしていったと話します。

   YouTubeへと舵を切ったのは、先見の明があったわけではなく、「何もやることがないから」と追い詰められての決断だったのだそう。軌道に乗るまでの1〜2年は勉強や撮影に忙しく、家族との会話がほとんどない状態。相方の藤森さんにも奥さんの福田萌さんにも理解してもらえない中で、「舐められたくない」と必死だったと言います。

   「ひどい状態だった」という奥さんとの関係は、『中田敦彦の YouTube大学』の登録者数300万人突破記念番組で対談したことでようやく"和解"。「(登録者数が)300万を超えたときに、取り憑かれていたものがとれました。やっともう一回向き合えました」と話すと、若林さんは「これ、すごい話よ。中田敦彦という表現者としていくか、家庭かの綱引きだよね」と中田さんの孤独な戦いに圧倒された様子でした。

子ども時代の若林「何が違うんだろう」と自己分析

   愛されたくてたまらないのに「人の感情を読むのが苦手」で、MCに必要な「共感力」と「聞く力」が高い若林さんに憧れているという中田さん。ここで若林さんが語った子ども時代のエピソードもまた、興味深いものでした。

   小学校時代にプリントや教科書を持ち帰ることができず、授業中に長時間座っていることも苦手で、学校についていけなかったという若林さん。

   自分を車だとすると、「なんでみんなより燃費が悪いんだろう。なにが違うんだろう」と思い、自身のボンネットを開けて眺めては「なるほどね。ここの部品が足りないからみんなと違うのか。だから人見知りなのか」とずっと分析してきたのだそう。

   そんな自己分析と内省がある程度完了してからは、「他人の車がどういう構造なのか、気になって仕方がない」という状態。他人のことを知りたい欲に溢れているため、『あちこちオードリー』では他人の車のボンネットを開けまくっていると言います。

   また、中田さんから賞レースの審査員をやりたいかと問われると、「俺はできないと思う。春日に当て書きしかかやったことがないから。めちゃめちゃウケていて同業者の評価も高くても、面わからない漫才がいっぱいある」と答えた若林さん。

   オードリーの漫才で見せる春日さんのキャラクターは、若林さんが図書館で心理学の本を読み込んで作りあげたもので、「謎の根拠なき自信があり、愛されて育っていて、思い込みが強い」という春日さんの人間性を凝縮したものだそう。

   そのため、「人間性をひっぱり出した漫才しか分からない。チュートリアルとかブラマヨさんが『M-1』で優勝したネタは、人間性がどろっと出ているめちゃくちゃ面白いと思う。でも、言葉のセンスとかフリが上手とかは分からないから、点数が何点なのか分からない」と、自身のお笑い論も明かしました。

若林のMC力を賞賛する声が続出

   放送終了後のツイッターでは「たぶん中田敦彦という人の言動は、自己中、傲慢とか思われがちなところを今日の若林さんとのトークでは『あっちゃんかわいいなぁ』と思えたし、番組としても凄く面白かった」「自分の短所を研究し尽くしたからこそ、欠けてる部品を他人から研究しようとする若林さんがMCだからこそ、この番組はこんなにも面白いだろうなぁ」など、MCの若林さんを賞賛する声が続出。

   中田さんを口説いて番組に出演させた佐久間プロデューサーも、「すげー話してるなと思いました。口説けてよかったです」「収録してた時から震える回でした。今回入れられなかった話もあるので、いつか未公開SPとかの時にでもっ絶対流したいです」と発信していたので、今後のSPにも期待が持てそうです。

(Hibunny)

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