子ども時代の若林「何が違うんだろう」と自己分析
愛されたくてたまらないのに「人の感情を読むのが苦手」で、MCに必要な「共感力」と「聞く力」が高い若林さんに憧れているという中田さん。ここで若林さんが語った子ども時代のエピソードもまた、興味深いものでした。
小学校時代にプリントや教科書を持ち帰ることができず、授業中に長時間座っていることも苦手で、学校についていけなかったという若林さん。
自分を車だとすると、「なんでみんなより燃費が悪いんだろう。なにが違うんだろう」と思い、自身のボンネットを開けて眺めては「なるほどね。ここの部品が足りないからみんなと違うのか。だから人見知りなのか」とずっと分析してきたのだそう。
そんな自己分析と内省がある程度完了してからは、「他人の車がどういう構造なのか、気になって仕方がない」という状態。他人のことを知りたい欲に溢れているため、『あちこちオードリー』では他人の車のボンネットを開けまくっていると言います。
また、中田さんから賞レースの審査員をやりたいかと問われると、「俺はできないと思う。春日に当て書きしかかやったことがないから。めちゃめちゃウケていて同業者の評価も高くても、面わからない漫才がいっぱいある」と答えた若林さん。
オードリーの漫才で見せる春日さんのキャラクターは、若林さんが図書館で心理学の本を読み込んで作りあげたもので、「謎の根拠なき自信があり、愛されて育っていて、思い込みが強い」という春日さんの人間性を凝縮したものだそう。
そのため、「人間性をひっぱり出した漫才しか分からない。チュートリアルとかブラマヨさんが『M-1』で優勝したネタは、人間性がどろっと出ているめちゃくちゃ面白いと思う。でも、言葉のセンスとかフリが上手とかは分からないから、点数が何点なのか分からない」と、自身のお笑い論も明かしました。