「石油を使うな」と、絵画にトマトスープを投げつける。こうしたエコテロリズムが世界で続いている。過激ともいえる行動をとった抗議団体の代表に日本で初めてインタビューしたとして、27日(2022年10月)の「めざまし8」が放送した。
ロンドンで今月14日、「JUST STOP OIL」のロゴ入りTシャツを着た男女が名画『ひまわり』にトマトスープをあびせ「芸術か命か。どちらが大事だ?」と訴えた(絵はガラスに入っていたので無事)。マダム・タッソーのろう人形館では、チャールズ国王の人形の顔にチョコパイをぶちかけた。老舗デパートや高級車販売店のウインドーにオレンジ色の液体を噴射したり、パトカーの屋根に上り「JUST STOP OIL」の幕を掲げたり。
三浦瑠璃「トマトスープがもったいない」
その団体「Just Stop Oil」のデ・コーニングさん(24)がインタビューに応じ「絵にスープをかけると、多くの人が気候変動の話をする。変化のためにできる限りのことをやらなければならない」「自分たちの命のために闘っている。行きすぎてはいない。政府が化石燃料事業の新規許可を停止するまで毎日続ける」と話した。
派生した団体の運動はドイツやフランス、アメリカ、スイス、スウェーデンなどにも広がっている。「日本で派生した例は少ないが、多額の資金や人員は必要ないので起こる可能性はある」とする研究者もいる。
三浦瑠麗(政治学者)「ロゴを書いたTシャツの素材も自然染料ではない。石油化学素材がありとあらゆるところに存在する。石油を使わないと、今の地球上の人口は養えない。(彼らの行為は)先進国の傲慢さのある種の形で、日本で起きないのは物を大切にするから。トマトスープがもったいないじゃないですか」
大空幸星(実業家)「先鋭化し、カジュアル化する側面がある。運動が持つ本来の意味をそらして、批判が強まってしまう懸念があります」
抗議活動はいいが、やり方を考えたらという声がスタジオの大方だった。
(あっちゃん)