NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」10月26日(2022年)放送回。久しぶりに東大阪へ帰ってきた舞(福原遥)の兄・悠人(横山裕)。舞はお好み焼き・うめづに居座ろうとする悠人を実家へ連れて帰る。(ネタバレあり)
連絡が取れず心配していた父・浩太(高橋克典)と母・めぐみ(永作博美)に、悠人は就職が大手メーカーに内定したことを告げて家族を安堵させた。家族が久しぶりに安心して団らんの時間。
それぞれの「夢」を再認識したのでは?
ところが、悠人は会社を3年で辞めると宣言。それを聞いた浩太は、なぜ辛抱ができないのかと悠人に迫る。2人の口論がエスカレートして、舞とめぐみは悠人をいさめようとする。
朝ドラで父兄が口論になるのは、お決まりであるが、兄は幼い頃からちゃんと猛勉強して、東大に進学したわけだし、在学中に2000万円を稼ぐ株の才能もある。一瞬ざわざわしたけれども、人を傷つけているわけでもないし、特別に問題があるわけではなかろう。
父と兄の考え方の違いは、今にはじまったことではないし、きっと昔からぶつかり合って刺激し合っているのである。親と違う生き方ということ。のちに起業しても情に流されず、一見冷徹に見えても成功しそうである。
それにいつか、この兄が、オヤジを見直す日が来るような気もする。SNSでも、「夢の方向性に違いはあるが具体的な夢がある父と兄」「浩太と悠人。この父子の会話でめっちゃ2人が真反対の考え方を持ってることがわかって面白い」といった投稿が。
男性陣が揉め、母と娘は黙って見守る――こういう時間も大事な家族の時間なのだ。この後、父は自分の夢に向かって人工衛星のセミナーに出席するし、舞も飛行機作りに戻る。それぞれ「夢」を再認識できたのではないか。
(Y・U)