「Yahoo!ニュース」のヤフコメ投稿に携帯電話番号の登録が必要になる。来月中旬から実施予定で、けさ26日(2022年10月)の「モーニングショー」で、司会の羽鳥慎一が「誹謗中傷を抑止する効果はあるんでしょうか」と取り上げた。
強制による性被害を訴えていたジャーナリスト・伊藤詩織さんを誹謗中傷するSNS投稿に、「いいね」を25回も投稿していた自民党の杉田水脈議員に対して、東京高裁は20日、「名誉を侵害した」として55万円の支払いを命じた。「いいね」という賛同であっても、25回も、約11万人のフォロワーがいる国会議員が投稿すれば、名誉感情を著しく侵害すると判断したのだ。杉田氏は現在は総務政務官を務めている。
「相談」は「約4倍にも」(羽鳥慎一)
羽鳥「総務省の資料によりますと、インターネット上の違法有害情報に関する相談は2021年度は3964件とこの10年で約4倍にもなっているんです」
そこで、その歯止めとしてヤフーが導入するのが携帯電話番号の登録制だ。新規にIDを取得する場合は、携帯電話番号、生年月日、メールアドレスの登録が必要となる。すでにIDを取得している人は、「投稿する」を押すと、番号登録を求める表示が出る。
浜田敬子(「AERA」元編集長)「早くから投稿も実名にするべきだと思っていましたから、一歩前進だと評価します」
街や視聴者の賛否は、「いいと思います。匿名アカウントで悪口言う人いっぱいいるんで」(20代男性)、「誹謗中傷などは、直接関係なくても嫌な気分になる」(30代男性)と支持の一方で、「自由に発言しにくくなる」(30代女性)という反対もある。
SNSによる名誉棄損裁判を多く担当している弁護士の清水陽平さんは、「電話番号を登録するとなぜ自由な発言がしにくくなるのか、正直、わからないですね。批判をしてはいけないということではないので......」という。
そもそも、どんな人が誹謗中傷の投稿をしているのか。番組がパネルで紹介した「弁護士ドットコム調べ、3月公表」の調査結果によると、24.4%が50代男性、22.7%が40代男性だという。ほぼ半数が中年男性ということである。女性も40代が9.7%が、30代が8.0%だ。
羽鳥「匿名だからといって書き込むと、大変なことになりますよということが、これから出てきます」。視聴者の声に「ほかの媒体もそう(登録制)すればいい」というのがあった。おそらくそうなるだろう。
(カズキ)