旧統一教会との関係が次々発覚していた山際大志郎・経済再生相がきのう24日(2022年10月)、辞任した。岸田文雄首相に辞表を提出したが、「事実上の更迭となります」と、きょうの「スッキリ」で岩田絵里奈アナウンサーが伝えた。
山際氏をめぐっては、旧統一教会の韓鶴子総裁と並んで撮影した写真などの「物証」が次々と明らかになり、国会でも野党から質問攻めにあっていたが、「記憶にない」「覚えていない」「おぼつかない」「定かではない。ただ写真を撮っただけ」などと、はぐらかすような説明を繰り返してきた。
ヒロミ「国民をバカにしているのかなと」
韓総裁と「会ったことは覚えていない」としながらも、「この日の会議には出席していない」と明言するなど、説明に一貫性もなく、これには野党側が「どんな脳になっているんですか。なぜ特定のものは覚えていて、特定のものを覚えていない?」とあきれるほどだった。
山際氏はきのう夜、首相官邸を訪れて辞表を提出した際、「説明責任を果たすことに全力を挙げてきた。そのなかできょうに至った」「このタイミングで国会審議にさわらないようにと自分自身で考えた」と自分の判断であることを強調していたが、スタジオに出演した日本テレビ政治部与党キャップの前野全範記者は「事実上はクビになったということです」とバッサリ。
「岸田首相は数日前にはクビにしようと決断したようですが、きちんと党内の根回しをしないまま、かなりバタバタしました。行き当たりばったりの対応をした末のドタバタ辞任劇でした」と舞台裏を明かした。
下川美奈(日本テレビ社会部長)「山際大臣の発言はすべてが軽く、他人の話をしているような答弁を繰り返していた。瀬戸際だったうえに、往生際も悪いという印象しか残らなかったですね」
ヒロミ(タレント)「忘れたと言っていることを思い出す努力もせず、『それが何か問題ありますか』って言うのって、国民をバカにしているのかなと思ってしまう。このあと、議員活動できるのか。信用を取り戻せるのでしょうか」
前野記者「山際大臣がマズイということは臨時国会が始まる前からわかっていたのに、すべてが後手後手になってしまいました。岸田政権はさらに厳しい状況が続くと思います」
(キャンディ)