「旧統一教会問題で山際大臣辞任」の後手後手 堤伸輔「内閣支持率をみながらの後追いに」

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   旧統一教会との関係が次々と明らかになっていた山際大志郎・経済再生担当大臣は、昨日24日(2022年10月)夜に岸田総理に辞表を提出、大臣を辞任した。辞任後の山際氏は囲み取材に「国会審議に障らないようにすべきではないか。このタイミングを逃すべきではないのではないか」と答えた。この5時間前、岸田総理は大臣交代を否定していてまさに急転直下となったが、この辞任劇の舞台裏に何があったのか。25日の「モーニングショー」では舞台裏に迫った。

   「2019年の(旧統一教会の)韓鶴子総裁と撮った写真のこと、今の時点で覚えていますか」という24日衆院予算委の質問に対し「定かではありません」と言葉を濁す山際大臣。示された写真には韓総裁の真横でほほえむ山際氏の姿が。

  • 岸田首相の対応の遅さを問題視する声も
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羽鳥慎一「本当に覚えていないなら、それはそれで...」

   「2018年の写真は覚えている。2019年はもっと近くでお隣で撮っているのに覚えていない。どんな脳になっているんですか?」など詰め寄られると「政治家として写真を撮るという行為は普通に毎日行われている」「すべて覚えているほうが不自然」と逃げの答弁。辞表提出後の囲み取材で山際氏は「自身の資料を1年ごとに片付けてしまうオペレーションをやってきた。過去の出来事を調べられない。外部からの指摘で説明するという後追いになってしまった」と語った。

   急転直下の辞任劇、その舞台裏。総理の周辺からは「予算委員会が終わって総理がみんなを集めた。山際大臣は厳しいだろうという意見を聞いて判断したんだろう」「国会が始まる前も考えたが、山際大臣が説明の準備をしているということで国会前の辞任はなかった。国会が始まると説明が十分でなくこのタイミングになった」などの声がきかれた。

   菊間千乃(弁護士)「やはりというか、とうとうという感じか。遅いかなと思った方も多いんじゃないか。8月に就任(留任)されてから旧統一教会の問題で弁明しているという図しか見えてこない。経済再生担当大臣として何をなさっていたのか見えてこない。そもそも(資料を)1年ごとに廃棄するオペレーション自体が政治家としてどうだったのか。写真を何枚も撮るとしても、どういう方といたか通常の感覚だと覚えていると思う」

   司会の羽鳥慎一「本当に覚えていないなら、それはそれで議員として大臣としてどうか」

   堤伸輔(フォーサイト元編集長)「山際大臣がどれくらい経済対策に関与してリーダーシップとったか疑わしくなる。なにより岸田総理の危機管理能力のなさ。たった一人の救いどころのない大臣の進退すらきれいに処理できない。みんなを集めないと判断できないのか。もっとスパッとやっていれば評価も違ったかもしれない」

   羽鳥慎一「内閣支持率が下がってきたからじゃないかと指摘されても仕方がない」

   堤伸輔「内閣支持率をみながらの後追いになっている。山際大臣も後追いで説明ができなかった。二重の後追いになって後手後手になっている」

(みっちゃん)

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