「鎌倉殿の13人」 義時の「消えてもらうか」に恐怖 和田義盛めぐる「シナリオ」のナゼ

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   NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」10月23日(2022年)放送回。閑院内裏の修復を計画する後鳥羽上皇(尾上松也)は、鎌倉に引き受けさせようと画策していた。(ネタバレあり)

   京からその知らせが届いた鎌倉では、重い負担に御家人たちが猛反発している。源実朝(柿澤勇人)から慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集って反対している状況を、執権である北条義時(小栗旬)が苦々しく思っている。

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
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実朝と政子は回避に動くが...

   「消えてもらうか」。ダーク義時にはもはや恐怖で近寄りたくない。身内にじゃんじゃん消えてもらうという、まるでゴッドファーザーだ。ついには、あれほど仲が良かった和田一族を滅ぼそうとやっきになっている。

   その一方で、戦をなんとか避けたい、心優しい実朝と政子(小池栄子)。実朝は義時と義盛を呼びつけると「私に免じて、矛を収めてもらえないか」と2人を説得。義時がサタンだとしたら、実朝は天使。久しぶりに対面した和田義盛に対して、「すごろくでもどうだ」とニッコリ。こんな優しい将軍では、まあ確かに頼りないのだが...。その実朝の弱さに付け込んでいるのが義時だ。

   この場面、実朝の采配により危機は回避したかに見えたが、政子の目も節穴ではなかった。義時を呼び止めてまだ和田を抹殺する気かと疑った。そして戦をせずに鎌倉を栄えさえてみせよと義時を叱りつける。

   一瞬、弟である義時が、姉、政子の叱責に揺らいだかのように見えたが、悲しいかな、それはまぼろしだった。和田家の殲滅に向けた恐しい戦になっていってしまうのだ。「実朝や政子に仲裁してもらうも義時の中にそのシナリオは無かった」「政子の『何を恐れているのです』に共感」などの視聴者の声がSNS上に。

   どこまでも悪い方向へ話が流れていく鎌倉。次回は遂に鎌倉と和田の両軍激突である。その後の鎌倉は、いったいどうなっていくのか。見逃せない。

(Y・U)

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