「私はこの7人で戦慄した」(山口真由弁護士) 中国共産党大会の人事で起きたコト

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   22日(2022年10月)に閉幕した中国共産党大会は、閉幕式では前総書記の胡錦濤氏が途中退席するという異例の事態が起きた。今日24日の「モーニングショー」は、習近平一強体制となった中国指導部で一体何が起きているのか詳しく伝えた。

   関係者に腕をつかまれ、怪訝な表情を見せる胡錦濤氏。習近平氏の前に書類を取ろうとして阻止され、脇の下に手を入れられ立たされる。胡錦濤氏は李克強首相の肩に手を置いた後、脇を抱えられながら壇上を後にした。

  • 習近平氏(中華人民共和国中央人民政府サイトより)
    習近平氏(中華人民共和国中央人民政府サイトより)
  • 習近平氏(中華人民共和国中央人民政府サイトより)

胡錦濤氏「退席」の意味

   この件について新華社通信は「胡錦濤氏は病気療養中にもかかわらず出席しようとしたが、体調がすぐれなかったためスタッフが隣の部屋に連れて行った」とツイッターに投稿した。中国国内は原則ツイッターが閲覧できないため、これは海外向けの情報発信とみられている。一方国内ではこの場面は一切報じられていない。

   中国情勢に詳しい講談社特別編集委員の近藤大介さんは「退席したときにはスタスタ歩いていて病気とは思えない。胡錦濤グループを目に見える形で排除するというのが目的だった」と語る。

   翌23日、中国共産党は新たな最高指導部7人を発表、習近平氏が異例の3期目トップを務める新たな指導体制が発足したが、メンバーは全員習近平に近い人物。胡錦濤氏がトップを務めた「共青団」出身の李克強氏、汪洋氏は政治局常務委員から外されてしまった。

   こうした人事に対し近藤大介氏は「社会主義よりも市場経済を優先させるべきという考えの人たちがことごとく排除された。経済はあきらかに停滞し、失業者の続出や地方崩壊が起こる可能性もある」と語る。

   石原良純(タレント)「独裁の怖さを感じる。中国の歴史が完全に逆戻りした。経済が悪くなって内部が乱れると対外的には強硬になる。そうすると台湾も対日姿勢も厳しくなる。いいことは一つもない、怖いなと思う」

   山口真由(弁護士)「私はこの7人で戦慄した。ゼロコロナ政策で失敗した李強氏を上げるなど、能力ではなく習近平氏への忠誠心を評価している。3期目の露骨さがすさまじい。胡錦濤氏の影響を残すはずなのに、あれだけ明確に排除した」

   石原良純「プーチン、毛沢東、スターリン、ヒトラーなど独裁国家はなにをするかわからない。周りの人はその人の顔色をうかがう。だから上海はロックダウンはできるは、ウイグルでがんじがらめにする。忖度がおこるが、そうするとどんどん国が窮屈になって外に向かう」

   山口真由「ひたすらアメリカに対抗し、真逆な政策で共産主義がすぐれているというのをやりつづけるんでしょうね」

   司会の羽鳥慎一「経済含めて今後の中国はどうなっていくんでしょうか」

(みっちゃん)

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