人力飛行機の翼の美しさに魅せられ、再び大学の「なにわバードマン」の部室を訪れた岩倉舞(福原遥)。部長の鶴田葵(足立英)に誘われ、入部することになる。そして設計を担当する刈谷博文(高杉真宙)やパイロットの由良冬子(吉谷彩子)と出会う。
「なにわバードマン」は、毎年7月に琵琶湖で開かれる「イカロスコンテスト」への出場を目指していた。人力飛行機サークルが集まり、飛距離を競い合う大会だ。その年の飛行機の名前は「スワン号」で、設計は冬子の体格に合わせてある。
毎日にように部品作りに参加する中...
しかし間もなくして、イカロスコンテストは書類審査で不合格となったことが分かる。部員たちは落胆するが、鶴田の提案で、代わりに女性パイロットの飛距離新記録に挑戦することになる。
毎日にように部品作りに参加する中、舞は黙々とトレーニングに打ち込む冬子に憧れの気持ちを抱くようになる。
一方、幼なじみの望月久留美(山下美月)はカフェ「ノーサイド」でバイトをしながら看護専門学校に通っていた。部費を稼ぐため、舞もそこで働くことになる。
5月。舞、久留美、そして高校卒業後にシステムエンジニアになった梅津貴司(赤楚衛二)がお好み焼き屋「うめづ」に集合していた。幼なじみ3人の久々の集まりだ。
そこに東京大学に通っている兄・悠人(横山裕)が顔を出す。家に顔を出したがらない悠人を、舞が連れて帰る。
悠人は父・浩太(高橋克典)と母・めぐみ(永作博美)を前に、「優良企業に就職が決まったが3年で辞めて株でもうけるつもりだ」と話す。浩太はその計画に猛反対。父と息子は激しく対立する。
一方、「なにわバードマン」の面々は8月の記録飛行に向け奮闘していた。決起集会で冬子と話した舞は、冬子がスワン号の飛行にかけている思いを知る。
しかし、テスト飛行でスワン号は墜落。冬子は足を骨折してしまい、全治2カ月と診断される。
記録飛行を別のパイロットで続行するか、計画を中止にするか...。部内で意見が割れる。冬子と体格が近い舞にパイロットを務めさせるという案も出るが、刈谷は大反対。一方、舞の中では「パイロットに挑戦してみたい」という気持ちが芽生え始めていた。(2022年10月24日~)