「期待と懸念が入り混じる渋谷を取材しました」ときょう21日(2022年10月)の「スッキリ」で岩田絵里奈アナウンサーが切り出したのは、まもなくやってくるハロウィーンの話題だ。東京・渋谷区長がきのう、「ことしは自粛を求めない」と発表した。
渋谷では毎年、10月31日のハロウィーン当日に仮装した若者らがスクランブル交差点やセンター街などに大勢集まる。近年ではお酒によるトラブルや痴漢などの犯罪も増え、酔っぱらって車をひっくり返すといった事件も起きていた。この2年間は新型コロナ対策で渋谷区が自粛を訴えたこともあって静かだったが、渋谷区の長谷部健区長はきのうの記者会見で「配慮を持っていただきながらハロウィーンを楽しんでいただきたい」と自粛を求めないことを明らかにした。
コンビニや量販店などでの酒類販売の自粛を要請
一方で、渋谷区周辺の一部地域では路上飲酒を制限するほか、コンビニや量販店などでの酒類販売の自粛を要請し、区職員によるパトロールを行う。着替えスペースは設置しない。
阿部祐二リポーターはきのう夜、渋谷の街を取材した。街灯には「自由とモラルはセットだろ?」「世界に誇る若者のまちを、バカ者のまちに変えないで。」といった注意喚起の垂れ幕があちこちに設置されていた。
量販店の「ドン・キホーテ」は仮装衣装を買い求める人たちでにぎわっており、「セーラームーンのコスプレをしてクラブに参戦する」(30代女性)、「サークルのハロウィーンパーティがある」(20代男性)などと話していた。店によると、売り上げは現段階で昨年の1.3倍だという。
一方で、渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は「商店街にとっていいことは何一つない。(今まで)自粛した分まで騒ぐんじゃないかという見方もある」と浮かない表情だった。
前田裕二(ライブ動画配信サービス「SHOW ROOM」代表)「ハロウィーンでは変身して匿名性がある状態なので、さらに人間の悪い部分が出てきやすいなと感じます。ふだんは『善』の側にいる人も、『悪』に寄っていってしまうのがハロウィーンの夜なので、注意が必要だと思います」
MCの加藤浩次「渋谷のハロウィーンだけでなく、地方のお祭りでも裏では喧嘩したり怒号が聞こえたりする。そういう調子に乗って悪事を働く人をなくすのが大事。行く人はルールを守りながら楽しんでください」
(キャンディ)