オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「打ち合わせナシのフリートーク」を繰り広げる「あちこちオードリー」（テレビ東京系）。10月19日（2022年）の放送のゲストは、芸能界に向き合う人・平成ノブシコブシ吉村崇さんと、芸に向き合う人・友近さん。お笑い芸人としてのスタンスが正反対の2人が、トークを繰り広げました。
3年前の出演では「獲りたいよね、天下」と、芸能界における天下統一の野望を熱く語っていた吉村さんですが、今回は大人しく控えめ。実は収録が行われたのは、吉村さんがレギュラー出演してる「ポップUP！」（フジテレ系列）が年内で終了し、代わりにハライチがMCを務める帯番組がスタートすると発表された日だったのです。こうした話は今年8月に知らされていたそうで、「8月は大変でしたよ。投資もあるし、コロナになるし、ポップUP !も終わるし」と、世間を騒がせた投資巨額トラブルの件に自ら触れます。
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吉村崇さん（写真：Pasya／アフロ）
「（友近さんは）本当に（仕事が）好きじゃないですか」
「あれは何をやってんのよ」と若林正恭さんが追及すると、「お金が欲しいのもありますけれど、自分のMCが嫌いになっちゃった」と吉村さん。台本通りにやり過ぎてしまう自分のMCに嫌気がさした時、「大物MCたちはみんな大金持ちだから、ここでクビになったとしても後の人生は大丈夫だ、という安心感の上でやっている。投資で儲けたら、俺もそこのレベルまでいくんじゃないか」と考えたと言います。
そんな吉村さんの言い分を、「つまり、我の強さをカネで買おうとしたわけだよね」とひと言でまとめた若林さん。「大物MCは実力があって、我が強いから金持ちになる」と説明すると、「そういうことなんですね。僕は逆から行こうとして失敗しました。逆はないんだなっていうのは、今回分かりました」とガックリときた様子でした。
横道にそれてしまった吉村さんと対照的なのが、芸の道をまっすぐに進む友近さんです。大物演歌歌手という設定の「水谷千重子」や、ハリセンボンの春菜さんと男女設定の「徳男と徳子」など、人気キャラクターを次々と生み出し、全国ツアーを行うほどのヒットを飛ばし続けています。
また、多忙な中でも「週に5、6回はロケの仕事を入れる」というほどロケが大好き。友近さんは、ロケが押す（時間通りに終わらない）のが「めちゃくちゃ好き」だそうで、「（ロケで会う素人の）おじさんとずっと喋っていたい。その人の魅力をもっと聞きたいって思うから。最初は緊張していても、粘ったら面白いことを言うんじゃないかなって」と楽しそうに話します。
2人の違いを「友近さんはすごいなと思うのが、本当に（仕事が）好きじゃないですか。策がないじゃないですか。吉村くんは策に溺れすぎてるんじゃないかな」と分析した若林さん。
天下を獲る作戦を頭で考えてばかりで、その上投資に失敗してしまい、元気がない吉村さんに厳しい言葉をぶつけながらも「俺は15年くらい前にね、楽屋から掻き回していた吉村が好きなのよ、ファンなのよ」と、同期として熱いエールを送っていました。
（Hibunny）