海外で働く日本人、「給料倍増」も 羽鳥慎一「夢のような話の一方で」と冷静な指摘

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   円安が暮らしを直撃しているが、「(円安メリットを享受する)海外で働く日本人が注目されています」と、けさ20日(2022年10月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が紹介したのは、給料倍増という海外出稼ぎ組の『ラッキーぶり』だ。

  • 円安の影響が…
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物価も高い

   カナダ・バンクーバーの日本レストランで働いているともみさん(28)は、「円に換算すると、給料は日本のときより倍より多いと思います」と話す。今年3月からワーキングホリデーで来ていて、ホール係のアルバイトの収入は約43万円。日本では手取りで約20万円だった。毎月のようにニューヨークなどへ旅行に出かけているが、半年で50万円お貯金ができたという。

   やはりバンクーバーの焼き鳥店で働くこうたさん(23)は、日本では工場で働き月約20万円だったが、いまは40~45万円だ。

   オーストラリア・シドニーで半年前から働いている美容師のちひろさん(31)は、1日の勤務時間は短くなり、休日は増えて、手取りは25万円から45万円になった。また、金属加工工場で週5日働くしょなるさん(32)は約35万円だった月給が約70万円と2倍になった。

   もともと、欧米は日本より賃金が高いが、さらに急激な円安で円に換算すると大幅増収になっているのだ。石山アンジュ(「パブリックミーツイノベーション」代表)は「お金の部分だけじゃなくて、働き方というところもあって、たくさん残業しても給与が低いままというのでは、『やってられない』なんていうことになっちゃう人も少なくないのかなと思いますね」という。

   徐東輝(弁護士)「日本が労働市場でも負け始めていると受け止めるしかないのかなあ」

   ただ、出稼ぎ先は物価も高いから、収入が増えても物価高に追いつけず、かえって生活が苦しくなった人も少なくない。羽鳥は「夢のような話の一方で、『いやいや、そうでもない』ということもあります」とくぎを刺した。

(カズキ)

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