「甘く皮ごと食べられるシャインマスカットですが、まずいと不評なんです」――今が旬でおいしいはずなのに、どういうことなのか? 実は、日本ではなく、韓国の話だった。けさ19日(2022年10月)の「モーニングショー」の「ショーアップ↑」コーナーで板倉朋希アナが報告した。
浜田敬子「日本のものがおいしいねと見直されて...」
韓国の農業新聞に消費者のこんな投稿が載ったという。「シャインマスカットなので甘さを期待したが、酸っぱくて皮が厚くて吐き出すしかなかった」。農林水産省によると、シャインマスカットの苗木が無断で日本から持ち出され、韓国や中国で生産されている。まずいと言われたのは、そんな違法シャインマスカットらしい。韓国ぶどう会幹部も「栽培は登録制で、登録しないで勝手に作る人まで管理できない。(まずいシャインマスカットは)金儲けしたい農家が甘くなる前に出荷した」と語っている。
韓国では2006年に初めてシャインマスカットが出始めたころは1房およそ5000円だったが、いまは500円と10分の1で売られている。どんなぶどうか。韓国のぶどう棚の映像が流れたが、粒がデコボコで緑色が濃く、色も形も悪く、すき間だらけで房の形が整っていない。
浜田敬子(「AERA」元編集長)「日本のものは芸術品じゃないかというくらいですよね、見た目も味も。そのために1つ1つ袋をかけて育てていて、あの作業が一番大変だと農家さんは言っていました。でも、韓国では袋はかかっていませんでしたね」
シャインマスカット生産農家の原田員男さんは「苗だけ手に入ればこっちのものだというほど、簡単なものではありません。シャインマスカットの特性を発揮できるように栽培できる人は限られています」と話している。
板倉アナ「日本の農作物を守るための改正種苗法が完全実施されたのは今年の4月1日からなので、それ以前のものはこうして出回ってしまっているんです」
浜田「でも、韓国でもやっぱり日本のものがおいしいねと見直されて、日本産を買おうというきっかけになるかもしれませんね」
この円安で韓国からの観光客も急増していて、シャインマスカットなどの日本のおいしいものを『爆食べ』しているらしい。
(カズキ)