立教の「元茶髪選手」監督と箱根駅伝 加藤浩次「やっちゃうキャラで」と指摘

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   箱根駅伝予選会(第99回)が15日(2022年10月)開かれ、立教大学が55年ぶりに出場を決めた。中央大出身の上野裕一郎監督(37)が駅伝監督就任4年目で、63人の部員とともに実現した。17日の「スッキリ」が、出場決定までの軌跡を追った。

   予選会には43校が出場。10人から12人の選手が21キロのレースに出場し、上位10人のタイムの合計で競い、上位10校が年明け1月の箱根駅伝に出場する。

  • 「つらい練習」を超えての本戦出場(写真はイメージ)
    「つらい練習」を超えての本戦出場(写真はイメージ)
  • 「つらい練習」を超えての本戦出場(写真はイメージ)

報告会に遅刻

   上野監督は「選手たちが本当につらい練習、日々の生活、大学生らしい、そういうところをやってくれたからこそある、本戦出場だと思います」。

   16日に東京・池袋の立教大で行われた、同大卒業生への出場決定報告会に、上野監督は遅刻した。大学のスタッフが20分待つ中で、走って到着。「バスが15分来なくて」「こういう節目の大事な時っていつも、遅れるつもりないのに遅れる」。会場では、拍手とともに「よくやったー」「いいぞー」の声が迎えるなか、「昨年からもう、今年出るつもりで、レース展開を行ってきました。それが実を結んだかな、という形です」

   立教大が箱根駅伝の本大会に出場(通算27回出場の古豪)したのは、1968年の44回大会。これを最後に予選会を突破できずにいた。こうしたなかで2018年に創立150周年事業として「立教箱根駅伝2024」が立ち上がり、本戦出場を目指すことになった。「日本一速い監督」として招かれたのが上野監督だった。上野監督は中央大学で、4年連続で箱根を走った。2007年の3年生当時には、茶髪で出場、9人抜きを達成した。37歳になった今も現役選手の先頭に立って走る。就任したばかりの19年1月の駅伝大会を一緒にテレビで見ようと選手を誘ったが、誰も現れなかった。「ダメージ食らいましたけど仕方ないです」と当時は肩を落としていた。その後、補強トレーニングを含め、選手と同じ練習メニューをこなして、選手とともに走った。20年3月にできた専用寮にも住みこんだ。

   昨年の予選会は16位で、本大会出場を逃した。一昨日の予選会では、5キロ地点で全体の4位。10キロ地点では3位に上げた。15キロ地点では「チャンス圏内!頼む!頼む!」と声をかけた。この時点で5位。あと400メートル地点では「箱根行ける!お願い!頼む!」。最終的に6位に滑り込んだ。

   スタジオ出演した上野監督は、MCの加藤浩次に「よく立教大も茶髪だった選手に任せようと思いましたね?」と突っ込まれると、「完全ナマイキでした」。「今は、選手たちに大人にしてもらってます」。加藤「でも遅刻されてましたよね」。上野監督「大事な時に電車が遅れたり、渋滞したり」「今回もやっちゃいました」。加藤「渋滞は、遅刻の言い訳になりませんよ」「やっちゃうキャラで行こうとしてますね」。

   さて「やっちゃうキャラ」で駅伝本番も乗り切れるか?

(栄)

姉妹サイト